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日本橋に生まれて 本音を申せば

Nobuhiko Kobayashi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163914923
ISBN 10 : 4163914927
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan

Content Description

若い時に、こんな人たちと知りあえたのは幸せだった。東京は日本橋区の生まれで、和菓子屋の九代目の長男。映画は子供のころから見てきた。渥美清、野坂昭如、植木等、大瀧詠一、江戸川乱歩、横溝正史、大島渚…忘れがたい喜劇人や作家たちの横顔。

目次 : 1 奔流の中での出会い(野坂昭如さんの場合/ 山川方夫さんの場合/ 渥美清さんの場合/ 植木等さんの場合その1/ 長部日出雄さんの場合 ほか)/ 2 最後に、本音を申せば(珍しい映画(黒澤明の「馬」)を見たので、ひとこと/ コロナウイルスと有機的に立ち合う方法の数々/ 二宮和也の“映画での活動”について/ イギリス渡来のウイルスの話/ 阪妻の「無法松」と三船の「無法松」 ほか)

【著者紹介】
小林信彦 : 昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文学科卒業。翻訳推理小説雑誌編集長を経て作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。「丘の一族」「家の旗」などで芥川賞候補。平成18(2006)年、『うらなり』で第五十四回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kokada_jnet

    遺著に近い本か。週刊文春の連載の最後のまとめ本。ゆえにか、これまでのまとめ本にあった「それは読んだよ」という繰り返しがなく、「今迄はあえて書かなかったが」という本音の裏話が炸裂して、面白い。渥美清が1960年代前半に、北海道の民放テレビ局製作のドラマで、汪兆銘(汪精衛)的な中国人の役を演じて、好評だったとあるが。ネットを検索しても、全く情報がでてこない。忘れられた話なのか。また大瀧詠一が「しゃべりすぎる人で、うるさかった」とかも、すごい話。言及する相手がみな、亡くなっているから、自由に何でも書ける状態。

  • kinkin

    週刊文春で23年連載された名物コラム『本音を申せば』シリーズの最終巻。前はこのコラムは欠かさず読んでいたが、いつの頃からか「本音を申せば」にまとまって出るのだからそのときに読んだらいいかと思っていたら最終巻だった。ということは、まだ読んでいない巻がある筈なので探すことにしよう。渥美清、植木等、クレージーキャッツ、伊東四朗のこと、コメディのこと、そして大瀧詠一氏の思い出などが描かれている。大瀧詠一氏とのつながりがあるのは知らなかった。喜劇人やコメディアンという人達はもう誰もいない、いや伊東四朗さんがいる。

  • もりくに

    週刊文春に好評連載(ご本人は数少ない読者と謙遜するが)された「本音を申せば」が、2021年、23年目で終了。2017年の「脳梗塞」を壮絶なリハビリで克服して。とにかく、ものの本質を分かっている方。本書のタイトルにある「日本橋」もその一つ。東京っ子でないのでうまく理解できないが、「下町」と言った時思い浮かべる「柴又」などは、本来の「下町」ではないそうだ。このコラムでも「エンタメ」の誤った知識を正している。なにしろ、テレビの創成期の製作に関わっていた人だから。第一部の「奔流の中での出会い」は垂涎物。→    

  • 踊る猫

    小林信彦の文章はそんなにたくさん読んでいないのだが、この本に関して言えば「軽い」という読後感を抱く。もちろん悪い意味ではない。出会った人々の死を語る時も、世相に触れる時も、魅力的な女優を描写する時も彼は重々しくしかめ面して表現することなく、どこか「遊び」とも呼べる余裕を以て対象に接している印象を受ける。そしてその「軽い」風情が逆にこちらを時に黙らせ、時に唸らせる。すでに重鎮と言っていいこの著者の根っこにある「お茶目さ」の現れでもあるだろうし、著者の軽い知的フットワークの秘訣でもあるようで侮れない味を感じる

  • tetsubun1000mg

    登場人物が名前は聞いたことが有るが、生きているうちに見たことが無い人物が出てくるので?なところもあるのだが読んで面白い。 1932年の生まれだが、記憶力は素晴らしく知らないエピソードや表情、会話が出てくるのでイキイキと伝わってくる。 日本橋の和菓子屋さんの生まれで小学校の時から映画館に行っていたのは羨ましいが、その経験が文章になって後に残っていくのだろうな。 渥美清さん、植木等さんのエピソードが一番面白かった。 週刊文春の連載も終わりになったそうだが、まだ読める機会がないのだろうか?

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