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『アラビアン・ナイト』の国の美術史 イスラ-ム美術入門

小林一枝(美術史)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784896948455
ISBN 10 : 4896948459
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1000年以上に及ぶ広大なイスラーム世界の多様な芸術を、「アラビアン・ナイト」というキーワードのもとに、誰にでも親しみやすいように平易に読み解いた、異色のイスラーム美術入門書。

【著者紹介】
小林一枝 : 早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻修士修了、博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、横浜国立大学、金沢大学講師を経て、1997年4月より早稲田大学国際部(国際教養学部)の講師を勤める。1995年4月より国立民族学博物館共同研究員。1992年早稲田大学美術史学会学会賞受賞。1997年には、オリエント学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • じゅんた

    タイトルに惹かれて読み始めましたが、アラビアンナイトの知識がほぼ無いことに気づき、そちらを読んでから読む事にしました。序章から気になった言葉 >>>イスラーム美術という用語は、イスラームという宗教の名を冠した美術でありながら、実際は宗教とは関連のないものの方が多い。>>>それでもイスラーム世界が生み出した美術作品にイスラーム的伝統を感じさせる共通の特質は確かに存在する。例えば、礼拝対象となる彫刻や絵画が存在せず、書の芸術が発達したこと。能書家の地位が非常に高かったこと。

  • 「アラビアン・ナイト」は実はペルシアでアラビアではなかった、との事情はさておき、舞台となったイスラーム世界の美術事情を写真付きで解説。イスラム教においては全ては神が作ったもので、それを曲解して描写するのを禁じており、その為独特の幾何学模様やアラビア文字による美術が発達した。日本ではペルシア絨毯が有名だが、まさにああした色合いと模様との調和が為されている美術品が、西洋にも東アジアにも見受けられない、独自の発展を遂げた芸術品として存在している。モチーフ芸術の究極系とも言うべき。

  • Christena

    アラビアンナイトの引用で、建築や、ランプなどの工芸品、絨毯、写本といったイスラーム美術を、わかりやすく解説した本。カラーの写真が多くて美しい。千一夜物語は読んだことがあったけど、実在の都市やカリフなどが登場していたとは知らなかった。もう一度、読んでみたくなったけど、長すぎるので…。

  • アラビアンナイトの物語を引用しつつイスラム美術を解説してくれるので親しみやすい。宮殿、写本、金属器、ガラス工芸、絨毯、模様、月など。建築以外に宗教の美術は存在しないというのに驚いたが、言われてみれば見たことないなと納得…。空飛ぶ絨毯の解説のあとに“飛ばない絨毯”としてペルシア絨毯を解説しているのが妙に面白かった。

  • 麗月

    丁度イスラーム美術に少し興味をもった時に古本市にて発見し購入した本。アラジンのランプやシンドバードの香辛料や陶器など誰もが知る物語に即して解説してあり解りやすい。個人的には知りたかったイスラームのワークワーク文様について触れてあったのが新しい発見につながったので、なかなか良い本との出会いだったと思っている。タイトルにある通り、入門書なのでここから興味を持ったのなら更にイスラーム美術を深めるのもいいだろう。何せ中東美術はなかなか研究者がいないというから…。

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