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Nhk「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

小林一彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140815908
ISBN 10 : 4140815906
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世の中を達観した隠遁者の手による清貧の文学『方丈記』は、都の天変地異を記録した「災害の書」であり、著者自身の人生を振り返る「自分史」でもあった。日本人の美学=“無常”の思想を改めて考える。



【著者紹介】
小林一彦 : 1960年栃木県生まれ。京都産業大学日本文化研究所長。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院後期博士課程単位取得。洗足学園魚津短期大学、京都産業大学文化学部教授などを経て、現職。専攻は和歌文学・中世文学。和歌文学会委員、中世文学会委員、日本文学風土学会理事、方丈記800年委員会委員。教育・研究のかたわら、古典の魅力をわかりやすく伝える講演活動にも力を入れており、古典の語り部として各地を歩く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅてふぁん

    『方丈記』は災害文学であり、非常に人間くさい世捨て人の本であり、断捨離本のルーツである。災害の部分は新聞記者が現場を取材した報道記事と遜色ない出来だとか。長明が全てを失っていく過程では、もうちょっと頑張ろうよ、と思ってしまったけれど(笑)親族のバックアップなく、有力者からの依頼により執筆したわけでもない『方丈記』が800年後の現在まで残っているのは名著だから。うん、納得。

  • デスカル

    飢饉、火災、地震を機に書かれたものです。父の死により没落した筆者は、「執着せずに孤高に生きることがよい」とします。都会に住めば人との付き合いやもらい火事で煩わしく、物を持てばもっと欲しくなる。独身だと軽く見られ貧しければ恨みがましくなり、頼れば支配されとこの世は生きにくいからです。田舎の庵で独り暮らしをし琵琶で生活します。結局、人は執着せずにおられない。だから、自然に身を任せゆらりと生きていくのです。

  • 双海(ふたみ)

    「豊かさ」の価値を疑う。徒然草よりも好きかも。

  • 江藤 はるは

    過去を知ることは、未来を知ること。

  • ドルーク

    地位、名誉ある生まれながら、家族と折りが合わず。若くして五度も大災害、飢饉などに見舞われた。後鳥羽上皇に見込まれ、寄人となるも去ることになる。源実朝との和歌談義相手となる話も消えてしまう。自身を「要なきもの」と思ってしまう。どんな場所、仕事でも不安は絶えない。狭い家で、自然に囲まれて、自分のことは自分でするシンプルな暮らしこそが心の平穏(成功者への復讐の意味合い)。しかし、その平穏な暮らしが「執着」になってしまい、それは仏教では「障り」。平穏な暮らしという信念も曲げて深く反省する。コメントへ↓

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