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へんちくりん江戸挿絵本 インターナショナル新書

小林ふみ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797680348
ISBN 10 : 4797680342
Format
Books
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

京伝の奇想!
北斎のユーモア!
南畝の異才!――-

現代の漫画を凌ぐトンデモな発想が江戸時代にあった! 

多彩な出版文化が花開いた江戸。本書で取り上げるのは、それらさまざまなジャンルの本を徹底的にいじり倒したパロディ本である。
遊里に遊ぶ神仏、おかしな春画、トンデモ実用書、センス抜群の模様帳、へんてこ妖怪、奇妙な地図……。
黄表紙、滑稽本、狂歌本、春本などにみえる、日本美術の範疇からこぼれ落ち忘れられていた貴重な「へんな和本の挿絵」100点以上を掲載し、その見所を解説する。

推薦!
諸星大二郎氏
「私は変なモノが好きですが、江戸時代、私以上に変なモノが好きだったり、真面目にフザケていた人たちがこんなにいたんですね!」
田中優子氏
「なんと多様豊饒な発想! この江戸を覗いたら、日本に希望が持てます」

「知」を「絵」でちゃかす江戸挿絵本の魅力!
(掲載図版より抜粋)
●第1章 神仏の巻:遊里に遊ぶ地蔵と釈迦/手をレンタルして儲ける千手観音 
●第2章:思想の巻:中国七賢の変なジャンケン 
●第3章 学問の巻:奇妙な星座(梅星、起上小星<おきあがりこぼし>)/性器を動植物になぞらえた図譜・仕周鯛(したい)とは? 
●第4章 文学の巻:唐詩選のパロディ春画は天狗と花魁、僧侶と女形、脱衣婆と美男など多様性の宝庫 
●第5章 実用書の巻:脇差しをさやごとのむ術、火の上を走る術、うつ病をなおす術などのトンデモ実用書 
●第6章 模様図案の巻:希代のアイデアマン山東京伝考案の鼻毛、もやし、するめ、やぶ蚊、足袋などを使ったセンス抜群の模様とは? 
●第7章 怪異の巻:妖怪のら息子、しわん坊(ケチのこと)、癇癪の虫etc. 
●第8章 日本の巻:「日本国」ならぬ「月本国」とは? 
●第9章 世界の巻:女護が島、毛人国、後眼国、羽民国はどこに?

【著者略歴】
小林ふみ子 法政大学教授。1973年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は日本近世文学・文化。
著書に『天明狂歌研究』(汲古書院)、『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(岩波書店)、編著に『絵入吉原狂歌本三種』(太平書屋)、
共著に『狂文宝合記の研究』『江戸見立本の研究』(いずれも汲古書院)、『別冊太陽 北斎決定版』(平凡社)ほか。


【著者紹介】
小林ふみ子 : 法政大学教授。1973年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は日本近世文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    山東京伝などは教科書で名前しか知らない存在だったが、作品の数々を見ていて面白さがじゅうぶんに伝わってきた。権威とされるものを引きずり降ろしたり、茶化してみたりと現在でもネタにされがちなことを楽しそうに行っており、人間はそう変わらないもんだなと思った。

  • rosetta

    寛政の改革前後の江戸のパロディ文学から特にその挿絵に焦点を絞った論考。それまでの教養を必要とするパロディから、大衆化した一層分かりやすい、過去の積み重ねを求めないパロディへ。高尚な遊びから、実生活に多少なりとも役に立ちそうなハウツー本へと移行していく様子。開国から世界に目を向けるようになってきたが、基本はただの興味本位。この辺は今のバラエティやワイドショーと図式としては変わらんなあ。テーマからして当然ながら図版が多くて読みやすいけど、江戸時代の崩し文字が自分で読めたらもっと面白かったけどだろうと強く思った

  • Yuuki.

    完全にタイトルに惹かれて購入。確かに、へんちくりんな絵がたくさん紹介されていて面白かった。パッと見ても何がおかしいのか分からない絵も、説明を読むとおかしみが分かる。昔からバカバカしいネタイラストを描く人がいたんだなぁ。せっかく良い意味でくだらない絵ばかり紹介されているのに、文章が堅いのが個人的には残念な点。もう少しくだけた文章の方が絵にも合ってて読みやすかった気がする。

  • そうたそ

    ★★☆☆☆ 紹介されている絵の数々は当然面白いのだが、筆者の語り口があまりに淡々としすぎているのが残念なところ。

  • LaVieHeart

    このタイトルには惹かれるよねぇ。。。(笑) 江戸時代の人々の発想力には舌を巻くばかりだ。政治的には厳しくとも、思想的には自由な時代だったのだと感じた。トンチの効いた風刺や茶化しから、ちょっと電車で読むにはドキドキしちゃう春画まで、江戸時代の書物の挿絵の数々を紹介した1冊。「読者の誰もが知っている作品や書物でなければ、ふざけかかってもおもしろくありません」と言う通り、漢学の知識の乏しい私には老荘思想や七賢の辺りの面白さはサッパリ分からなかったのだけれど、江戸の庶民は知識人というか教養があったのだと実感した。

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