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ISBN 10 : 4639030169
Content Description
本書は、河川工事、ダム・堰の建設や農・畜産業排水、工業・生活排水と森林伐採の影響で水質が悪化してしまった四万十川の現状を把握し、「日本最後の清流」という人々のイメージに違わない状況を回復するためにはどのような手段が必要かを世に示すために編まれた。
Nature-Based Solutions(NBS)という自然の力を利用した水質浄化・生態系回復・治水のための工法は、アメリカと欧州そして豪で着実に成果を蓄積しつつある。近年日本各地で急増している河川氾濫は、ダムや護岸による治水の限界を示している。
そのような状況だからこそ、治水だけでなく水質の改善、水棲生物の生態系回復も同時に行うことのできるNBS の導入を真剣に検討・設計し、実施をするべきである。四万十川の水質改善・生態系回復は、流域の漁業者や地域住民だけでなく、河口付近の漁業者や海洋生態系にも大きな影響を及ぼすのである。
そしてこれを日本での NBS モデルケースとしたい。
【著者紹介】
小松正之 : 1953年岩手県生まれ。水産庁参事官、独立行政法人水産総合研究所理事、政策研究大学院大学教授等を経て、一般社団法人生態系総合研究所代表理事、アジア成長研究所客員教授。FAO水産委員会議長、インド洋マグロ委員会議長、在イタリア日本大使館一等書記官、内閣府規制改革委員会専門委員を歴任。鹿島平和研究所「北太平洋海洋生態系と海洋秩序・外交安全保障に関する研究会」主査、「天然循環水とNBS研究会」主査、「スウェーデンと日本気候変動協力プロジェクト」主査。日本経済調査協議会「第三次水産業改革委員会」委員長、「新海洋生態系捕鯨検討委員会」委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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