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神々の精神史 法蔵館文庫

小松和彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784831826459
ISBN 10 : 4831826456
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カミを語ることは、日本人の精神の歴史を語ること。龍宮童子に竃神や座敷ワラシ。酒呑童子などの怪物退治と異類婚。物くさ太郎。隠れ里伝承。根元神としての翁。変装して越境する神々。伊弉冉・伊弉諾の屍愛譚。民話や昔話、お伽草子、記紀神話の構造分析を通して、“カミ”と“他界”の背後にある日本文化の深層に迫る。柳田・折口以降の民俗学を鋭く批判、忘れられた民俗学者・筑土霊寛の可能性を指摘する。妖怪学第一人者の処女論文集にして、民俗学のみならず、その後の日本文学研究、日本文化論に影響を与えた、記念碑的名著。

目次 : 1 民話的想像力について(民話的想像力とその背景―『江刺郡昔話』の世界を探る/ 神霊の変装と人間の変装―昔話の構造論的素描/ 怪物退治と異類婚姻―『御伽草子』の構造分析/ 最後に笑う者―「物くさ太郎」に見る笑いとユーモア)/ 2 民衆の思想について(根元神としての翁―猿楽の翁と稲荷の翁を中心に/ 世捨てと山中他界―山岳空間の認識論的構造/ 海上他界の思想―「うつぼ舟」を中心に/ 屍愛譚をめぐって―伊弉諾・伊弉冉二神の冥界譚を中心に/ 国占めと国譲りをめぐって―日本神話における占有儀礼)/ 3 筑土鈴寛の世界(筑土鈴寛の民俗学―異端のフォークロア/ 日本的記述の方法―筑土鈴寛論拾遺/ 筑土鈴寛と超世の霊童―筑土鈴寛論補遺)

【著者紹介】
小松和彦 : 1947年東京都生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学。信州大学助教授、大阪大学教授、国際日本文化研究センター所長を歴任、現在、国際日本文化研究センター名誉教授。紫綬褒章、文化功労者受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • らむだ

    1978年に伝統と現代社から出版された著者最初の論文集の再刊。底本は1997年刊行の講談社学術文庫版。

  • 大臣ぐサン

    今では妖怪研究の第一人者となっている小松和彦先生の初期論文集だ。とにかく若さがほとばしり出ている!今の温和な小松和彦先生からは想像できないほど尖っている。この頃の小松和彦は民俗学というよりは比較文化論の立場に立っていて妖怪を専門にはしていない。しかし、柳田学、折口学に支配されていた当時の民俗学に構造分析という新たな手法を取り入れて、新たな流れを作り出そうという野心が満ち溢れており、その後の民俗学に与えた影響は計り知れない。その初めの論文が佐々木喜善の『江刺郡昔話』を取り上げているのも地元民として嬉しい。

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