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ISBN 10 : 4831826456
Content Description
カミを語ることは、日本人の精神の歴史を語ること。龍宮童子に竃神や座敷ワラシ。酒呑童子などの怪物退治と異類婚。物くさ太郎。隠れ里伝承。根元神としての翁。変装して越境する神々。伊弉冉・伊弉諾の屍愛譚。民話や昔話、お伽草子、記紀神話の構造分析を通して、“カミ”と“他界”の背後にある日本文化の深層に迫る。柳田・折口以降の民俗学を鋭く批判、忘れられた民俗学者・筑土霊寛の可能性を指摘する。妖怪学第一人者の処女論文集にして、民俗学のみならず、その後の日本文学研究、日本文化論に影響を与えた、記念碑的名著。
目次 : 1 民話的想像力について(民話的想像力とその背景―『江刺郡昔話』の世界を探る/ 神霊の変装と人間の変装―昔話の構造論的素描/ 怪物退治と異類婚姻―『御伽草子』の構造分析/ 最後に笑う者―「物くさ太郎」に見る笑いとユーモア)/ 2 民衆の思想について(根元神としての翁―猿楽の翁と稲荷の翁を中心に/ 世捨てと山中他界―山岳空間の認識論的構造/ 海上他界の思想―「うつぼ舟」を中心に/ 屍愛譚をめぐって―伊弉諾・伊弉冉二神の冥界譚を中心に/ 国占めと国譲りをめぐって―日本神話における占有儀礼)/ 3 筑土鈴寛の世界(筑土鈴寛の民俗学―異端のフォークロア/ 日本的記述の方法―筑土鈴寛論拾遺/ 筑土鈴寛と超世の霊童―筑土鈴寛論補遺)
【著者紹介】
小松和彦 : 1947年東京都生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学。信州大学助教授、大阪大学教授、国際日本文化研究センター所長を歴任、現在、国際日本文化研究センター名誉教授。紫綬褒章、文化功労者受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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らむだ
読了日:2023/05/02
大臣ぐサン
読了日:2024/01/08
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