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怪異・妖怪とは何か

小松和彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309714813
ISBN 10 : 4309714811
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

妖怪の定義、多様化する方法論、グローバルな比較研究…怪異・妖怪研究、新時代へ。飛躍的な進展を遂げ、人文学の新領野としての地位を確立―これからの研究に不可欠な論考を集成した特選アンソロジー。

目次 : 総論 怪異・妖怪とは何か(廣田龍平/ 安井眞奈美)/ 1 妖怪概念の深化と転回(怪異・妖怪とはなにか(小松和彦)/ モノ化するコト―怪異と妖怪を巡る妄想(京極夏彦)/ 妖怪の、一つではない複数の存在論―妖怪研究における存在論的前提についての批判的検討(廣田龍平)/ 畏怖の保存―情感の共有を考えるための一試論(後藤晴子)/ 柳田國男の妖怪研究―「共同幻覚」を中心に(香川雅信))/ 2 多様化する妖怪へのアプローチ(目の想像力/耳の想像力―語彙研究の可能性(山田厳子)/ 怪音と妖怪―聴覚と怪異現象(常光徹)/ 妖怪・怪異に狙われやすい日本人の身体部位(安井眞奈美)/ 「妖怪」という問いかけ―調査地における応答の諸相をめぐる研究ノート(藤坂彰子))/ 3 グローバルな比較妖怪学へ(妖怪を翻訳する(マイケル・ディラン・フォスター)/ 韓国の「ドッケビ」の視覚イメージの形成過程―植民地時代を中心に、日本の「オニ」との比較を手がかりとして(朴美〓)/ 自然界と想像界のあわいにある驚異と怪異(山中由里子)/ 怪物(ヤスミン・ムシャーバシュ)(廣田龍平訳))

【著者紹介】
小松和彦 : 国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。長年、日本の怪異・妖怪研究を牽引してきた

廣田龍平 : 大東文化大学助教。専門は文化人類学、民俗学。博士(文学)

安井眞奈美 : 国際日本文化研究センター研究部教授。専門は文化人類学、民俗学。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐倉

    妖怪、そして怪異という言葉の歴史と現状を問い、その解像度を上げる風潮の論文が多い。廣田龍平の論文は存在論的転回を妖怪研究に当てはめ、現在、妖怪という語に当たり前に含まれる超自然的なニュアンスを検証する。近現代に生きる僕たちには超自然でも伝承者にとっては…?と現在から前近代を認識する概念としての妖怪の限界を自覚させてくれる面白い論文。京極夏彦は学術用語であり現象(コト)を表す語であったはずの妖怪が、存在(モノ)化している状況、そして空位になった現象の椅子に怪異という語が座っていることを指摘する。

  • Tanaka9999

    2025年発行、河出書房新社の単行本。論説集。論説集です。小説ではありません。もちろんそう書いてあるのですが 。結構小難しい話です。もちろん興味があるような話ではあるのですが。

  • わ!

    少なくとも京極夏彦さんの「モノ化するコト」は、再読(ひょっとすると再々読ぐらいかも)。全体的にめちゃくちゃ面白い。特に最後の節は、日本国外を対象とした妖怪論が続くのですが、それがまた面白い。最後の人類学の論文は、なんだか小難しそうに書いてあるのですが、今ひとつ結論に至っていない気がしました。もっと何か上手い「線引き」で結論じみたモノでも見えて来れば面白いのにな…と思いました。2000年以後のアニメなどを観ていると「怪異」という言葉も、定着しつつありますね。

  • 於千代

    怪異・妖怪をめぐる論集。コレクションの第一巻だけあり、そもそも「怪異」や「妖怪」とは何かを考察する論文が多い。特に興味深かったのは安井眞奈美「妖怪・怪異に狙われやすい日本人の身体部位」という論文。妖怪・怪異の文脈を超えて、日本人の身体論にも通じるものがあり、自分の身体をどう考えてきたのかが反映されているようで興味深かった。

  • ハッカうどん

    ラストの、異なるものとそれに対するまなざし・扱いを怪物の名のもとに総合し、そこから人類について紐解こうとする怪物人類学の試みが興味深かった。何が妖怪で何が妖怪でないか、語用論的な議論はしばしばSNS等でも見かけられる。しかし、単に白黒つけるため定義づけるのではなく、そうした交渉の起こるポテンシャルを持った動的な場として妖怪・怪物をとらえ直すことが先に繋がるように思う。

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