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鬼やらい 下 一鬼夜行

小松エメル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591124550
ISBN 10 : 459112455X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2011
Japan

Content Description

謎の男・多聞に、硯の精たち付喪神が宿る古道具を売ってしまった喜蔵。多聞の正体は、体中にある目で他人を操ることができる妖怪・百目鬼だった。帰ってきた小春から硯の精の悲しくも数奇な過去を聞いた喜蔵は、己のふがいなさを痛感する。二人は付喪神たちを取り戻すべく、「もののけ道」を通って多聞の屋敷に乗り込むことに…。文明開花の東京で、凸凹コンビが繰り広げる人情妖怪譚第二幕、完結編。

【著者紹介】
小松エメル : 1984年東京都生まれ。母方にトルコ人の祖父を持ち、トルコ語で「強い、優しい、美しい」という意味を持つ名前を授かる。國學院大學文学部史学科卒業。2008年、あさのあつこ、後藤竜二両選考委員の高評価を得て、ジャイブ小説大賞初の「大賞」を受賞した「一鬼夜行」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おくちゃん👶柳緑花紅

    物にも魂が宿る。深い眠りから長い長い年月を経て付喪神と呼ばれるようになる。硯の精のお話は感動物だった。涙が零れた。そして喜蔵がいい。どんどん良くなる。早く帰るぞーうん。お帰りーただいま。やっと言えたね。皆のお陰だね。一人では無かったね。いつもそばにいっぱい居たね。じんわり沁みる人情?妖情?が良い。

  • はにこ

    冒頭の硯の精と過去の持ち主の話が切なかった。人間と妖怪を超えた絆にうるっときた。多聞は結局何だったんだろうか?敵なのか見方なのか?喜蔵の頑固さにイライラすることもあったけど話はやや前進。喜蔵が心穏やかに暮らす日は来るのか?また小春はやってくるのだろうか?これからも温かく見守りたい作品だった。

  • yanae

    エメルさん「一鬼夜行シリーズ」続編。2作品目。前回は連作短編でしたが、今回は長編。おなじみの喜蔵に小春、付喪神たち。今回は「多聞」というあやしげな人物も登場で、読み応えありでした。妖怪たちとのやり取りだけじゃなく、喜蔵と妹や綾子との人間関係も見もの。不器用な喜蔵を応援したくなる。そして何よりの主役は「硯の精」だな!かっこいい。過去も知れてよかった。このシリーズはまた読みます!

  • はらぺこ

    ぎょうさん目がある百目鬼やのに名前が多聞て。ホンマは変な名前か百耳鬼なんやろ! もひとつ多聞の目的が自分には理解出来んかったので、真の目的が有ると信じて続きを読みたい。 硯の精の話も良かったが、前差櫛姫が可愛かったので前差櫛姫の話も読んでみたい。

  • ゆかーん

    多聞と親しくなった喜蔵でしたが、彼に古道具を売ったことが失敗でした。古道具の一つである「硯の精」の悲しきエピソードを小春から聞いた喜蔵は、硯を返してもらおうと多聞の屋敷へ乗り込みます!しかし、その行動が誤りでした…。親しかった多聞は、実は「百目鬼」という妖怪の一人。彼の目から繰り出す現実と夢を合体させた幻に、まんまと騙される小春と喜蔵。それと同時に、人々を騙くらかしていた犯人が多聞だったという事が発覚‼︎人間に悪戯したかったのが理由という彼…。沢山に人に迷惑をかけたという事をもう少し自覚してほしいです。

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