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花の子どもたち フレーベル館 文学の森

小手鞠るい

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784577053881
ISBN 10 : 4577053888
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

母の赴任先のアメリカ・ニューヨーク州郊外の中学校に入学した櫂。
英語もまだ自信がないのに、討論会の出場メンバーひとりに選ばれてしまった。
テーマは銃規制について。
七人の子どもたちは、討論会でどんな結論を導くのか。

??日本の小学校で教わった多様性とは、まず日本人というマジョリティが存在していて、それとは異なる人たちを受け入れましょうっていう考え方だった。
でも、ここでは、そうではない。
多様性とは、初めから、ここにあるものなのだ。つまり、異なった人たちを受け入れるのではなくて、初めから異なった人たちがここにいる、というこの現実。
多様性とはつまり、豊かさってことなんじゃないか。
多様性という豊かな渦巻きに、ぼくは巻きこまれていようと思っている。(本文より)??

【著者紹介】
小手鞠るい : 1956年、岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。1992年に渡米。以後、ニューヨーク州の森のなかで暮らしながら、小説、エッセイ、童話などを書いている。植物と動物が大好き。趣味は、お菓子作りとランニングとガーデニングと登山と旅。アメリカ人の夫とふたり暮らし。関心を抱いているテーマは、日本のジェンダーギャップ指数の低迷について(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 雪丸 風人

    ”アメリカでは考えをきちんと主張するのが当たり前”。物語のおかげで、知識として知っていたことが、実感を伴って腹に落ちました。主人公はアメリカに来て間もない中学生。討論の授業の発表者に選ばれたことを嘆いていた彼が、課題と向き合うなかで、内面の変化を見せていきます。なんて爽やかさ!少年の成長に心を洗われる物語でした。母親や先生など、大人たちのそっと支える姿勢も素晴らしかったですね。答えが一つでない問いにどう向き合うか?正しさとは何か?この物語は新たな視点をプレゼントしてくれます。(対象年齢は12歳以上かな?)

  • にたいも

    母の転勤でNY州の緑豊かな地域の中学に入学した櫂。銃規制がテーマの討論会メンバーに選ばれて…。討論の心構えやちょっとしたコミュニケーションのコツなどにも触れられていて、現地校に行くことになった子や高校留学を控えている子にもおすすめ。中学生を子ども扱いしないキリッとしたテーマ設定と議論の内容が小手鞠さんらしい。〈アメリカでは、出る杭は決して打たれない。能ある鷹は、爪を隠さない。この教室内では、この国では、きしむ車輪には、油を差してもらえるのだ。〉

  • くま美

    母のアメリカ赴任に伴い、アメリカの中学校へ入学した櫂。そこで、討論会(ディベート)のメンバーに選ばれてしまった。意見がぶつかり合って良い結論を導き出していく。アメリカに住んでいる小手鞠さんだから書けるし、こういう授業を日本でも取り入れていくべき!自分の意見を持つ事。他人を批判したりしない、多様性を尊重する。今のアメリカは少し違ってきてるけど。。。多くの中学生に読んでほしい。

  • TOMOMAMA

    親の赴任に伴ってNY州の中学校に編入してまもない櫂。彼は、討論会のメンバーとして銃規制について7人のメンバーで話し合うことになった。事前のリサーチ、ディベートの方法、英語力のみならず文化の違いや多様性や公平性など、日本の中学校ではなかなか得られない貴重な体験をする。フラワーチルドレンの意味を知り、「知る」事の大切さと『I think〜」で始まる意見を聴く事の素晴らしさを感じた。

  • ︎💓ひかる💓

    銃規制について。うん良いことね。でも、私は銃なんて人殺しの道具だから所持自体いや、銃を考えた人は原爆を作った人と大差ないと思います。銃一丁で数人、原爆は…考えても見て下さい核は平和利用可能ですが、銃はねぇ。"日本の金魚、アメリカの大海をゆく"良いじゃん、櫂くん。国籍でさえ個性にする!良いことですよね。銃乱射事件の犯人の母の手記?こんな事って。ちょっぴり英語学習にもなる。残念な事に日本にはハグも浸透してない。人前で手を繋ぐ事さえ躊躇する、人前でキスなんて無理だろうなぁ。考えさせられるし、とてもいい本でした。

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