Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• しゅら

  読了日：2025/03/12

  テーマは原爆投下の是非だが、肯定する根拠において関連する｢バターン死の行進｣や｢南京虐殺｣という出来事についてこの本で初めて知り、調べながら読んで驚愕だった。日本人が悪かったという印象だが実際はどうだっただろう。このディベートという形でお互いの意見をきちんと聞いていく討論、素晴らしい。今世の中あまり話し合いをしたがらないように思う。ケンカにならない意見交換をみんなが学んだ方がいい。戦争についてと、友好的に話し合う方法が勉強になった。｢差別は、偏見とも言いかえられます。差別も偏見も、無知から発生します。｣

• なつくさ

  読了日：2024/07/28

  初読みの作家さん。原爆投下の是非について、あるいは、人種差別について、そして、戦争と平和について。アメリカの高校生8人のディベートから、たくさん、たくさん、考えさせられた。なんで？どうして？が止まらなかった。同じ空を見上げる僕らは、一人ひとり違う人間で、同じ人類だ。なのに、どうして…。過ちを繰り返すの？それでも、愛するという言葉に涙が止まらなかった。人類に読んでほしい。そして、考えて、語り合って、手を取り合ってほしい。

• 海燕

  読了日：2024/09/07

  とても良い本。主人公がアメリカのハイスクールに通っていた10年前を思い起こして語る体の物語。８人の学生が「原爆の是非を問う」をお題に公開討論会を行うことに。肯定派と否定派に分かれ、いろんな資料を示しながら主張を戦わせる。舞台がアメリカというのが重要で、これが日本では、原爆肯定派の意見は嘘っぽくならざるを得ない。実戦で唯一原爆を使用した国だからこそ、どちらの論陣も真実味を帯びる。後半の「過ちは繰返しませぬから」を巡る解釈のくだりには皆胸を打たれるだろう。読書感想文の中学校の課題図書に選ばれたというのも納得。

• 鈴木拓

  読了日：2025/12/11

  広島、長崎への原爆投下の是非をめぐり、アメリカの学生たちがディベートを行う。賛成派、反対派、それぞれの発表に対して聴講者が投票して勝敗を決める。しかし、大切なことは結果よりもそれぞれの考え方の違いにある。舞台をアメリカとしたことで、多様な立場からの見解が語られるのが興味深い。また、意見の違いを認め合えるというのは、普段からディベートに慣れているということもあるだろう。慰霊碑の言葉もそうだが、相手の立場に立って考えてみる、というのは言うは易く行うは難しだが、決して諦めてはいけないと感じた。

• 橙夜(とうや）

  読了日：2025/11/10

  【図書館】広島と長崎の原爆投下は、必要だったのか？原爆肯定派と否定派それぞれ4人、計８人のアメリカの高校生が、ディベートで討論会をする話。 非常に良かった。知らなかった事もかなりあった。 たまたま他の書籍を一部の単語で図書館検索して、出てきた一冊。この出逢いに感謝です。 子供から大人まで、読んで欲しいです。

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