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新装版 貴婦人aの蘇生 朝日文庫

小川洋子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022651174
ISBN 10 : 4022651172
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
Yoko Ogawa ,  

Content Description

北極グマの剥製に頭をつっこんで絶命した伯父。死んだ動物たちにAの刺繍をほどこし続ける伯母。この青い瞳の貴婦人は、ロマノフ王朝の最後の生き残りなのか?若い「私」が古びた洋館で過ごしたひと夏を描く、とびきりクールな長編小説。

【著者紹介】
小川洋子 : 1962年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で本屋大賞と読売文学賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、12年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、20年『小箱』で野間文芸賞を受賞。21年に菊池寛賞、紫綬褒章、23年に日本芸術院賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まさ

    "アナスタシア"伯母さんと周囲の人たちの日々。読みながら心がざわつくのは、誰しもが持つ歪さが如実に現れているから。それでも受け容れられているのは、小川洋子さんの世界であり、自分たちの日々でもそうだろうと気づく。何も語らない剥製たちは死と生の狭間を表しているよう。死・終焉に直面してまた存在感を示している。

  • いっちゃん

    ロマノフ王朝の生き残りと証明されようものなら、下手したら殺されちゃうものね。わりと気持ち悪めな設定なのに、ユリ伯母さんのキャラクターで滑稽な味わいがあります。ニコの強迫性障害の行動を読むと、この病気の方は大変だなぁと思わされました。

  • まり

    図書館本。不思議な話、それでいて何故か圧倒的な強さで引き込まれる…そんな話だった。叔母さんの佇まいが何とも言えない味がある。そして沢山の剥製、さらにその剥製に刺繍をするって…しかも自分の本当の名前のイニシャル。改めて考えると、かなり突拍子もないけど…読んでいる時は、しっくりくる。そしてだんだん楽しくなる。…やっぱり不思議な話。

  • 洋館、剥製、刺繍、死 小川洋子さんのテリトリーなのは間違いない。剥製が入り乱れている館、猛獣館の主の伯母は、日々剥製に、[A]のイニシャルを刺繍している。それは本当の名のイニシャル、[アナスタシア]であると伯母は言う。伯母は本当に、ロマノフ王朝の最後の生き残りなのか? [死]というものを恐れる必要はない、自然に受け入れるもの。 病を個性に変える程の小川さんの作品の登場人物達は決して悲壮感はなく、彼、彼女達にしか見えないものがあり、それがとても魅力的に映ります。今作もとても好きでした。

  • 小夜風

    【所蔵】ロマノフ王朝最後の生き残りアナスタシアについては「オルフェウスの窓」に少しだけ出てきたなぁと思いながら読んだ。動物の剥製だらけの洋館で死んだ動物たちにAの刺繍をほどこし続ける叔母さん。姪の「私」と彼氏のニコ(強迫性障害を患っている)と胡散臭い剥製マニアのオハラ。叔母さんが本物のアナスタシアなのかどうか…どちらにしても亡命ロシア人ではあるらしくきっと壮絶な人生を生きてきたのだろうけど、どこまでも凛として穏やかで優しくてちょっぴりお茶目で可愛らしくて、自分が歳を取った時にこんな風でありたいなと思った。

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