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ISBN 10 : 4803804133
Content Description
あまりに哀しく、あまりに美しい(=グロテスク)……こんな川端康成の姿を私たちは知らなかった! 没後半世紀を経て、いまなお読み継がれる川端文学の魅力を二人の作家が語り明かす。長く深く愛読してきた作家ならではの分析と考察は、従来の川端文学の読まれ方をアップデートさせる。五十一回目の命日に贈る「川端康成・讃」
目次
対話T 川端文学を貫いているもの
川端康成と伊藤初代
川端文学との出会い
「手書き」独特のアナグラム
川端文学のグロテスクさ
「佛界易入 魔界難入」
「死」に魅入られて
対話U 『掌の小説』を読む
川端康成の「私」
確かなモノ≠フ手応え
「長編型」と「短編型」
「負のエネルギー」が作り出すブラックホール
「十六歳の日記」について
グロテスクと新しいリアリズム
対話V 世界はまだ本当の川端康成を知らない
「雪国抄」が語りかけてくるもの
川端康成は「小説」を書いていなかった!?
『山の音』について。あるいは「純文学」とは何か
川端作品のベストは何?
附
見えないものを見る──「たんぽぽ」小川洋子
遵守された戒律 佐伯一麦
引き返せない迷路 小川洋子
川端再読 佐伯一麦
あとがき 小川洋子/佐伯一麦
【著者紹介】
小川洋子 : 1962年、岡山市生まれ。早稲田大学文学部第一文学部卒。88年「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、同年『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞を受賞。06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。07年フランス芸術文化勲章シュバリエ受章。13年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。20年『小箱』で野間文芸賞を受賞。21年、菊池寛賞を受賞
佐伯一麦 : 1959年、宮城県仙台市生まれ。仙台第一高校卒。84年「木を接ぐ」で第3回海燕新人文学賞を受賞する。90年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、91年『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、97年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、2004年『鉄塔家族』で大佛次郎賞、07年『ノルゲ Norge』で野間文芸賞、14年『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整賞、20年『山海記』で芸術選奨文部科学大臣賞を、それぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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