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南北戦争英雄伝 分断のアメリカを戦った男たち 中公新書ラクレ

小川寛大

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121508256
ISBN 10 : 4121508254
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

唯一の内戦にして、「アメリカ合衆国」の現在を形作ったといっても過言ではない南北戦争。好評を博した著者の『南北戦争』の姉妹編として、この内戦を戦った南軍/北軍の将軍計14を取り上げる。
名将、俗物、政治屋‥‥ナポレオンでもネルソンでもリンカーンでもない、ちょっとクセがあって人間味あふれる「英雄」たちが織りなした事績を列伝形式で辿る。

【目次】
はじめに
第1章 素人の軍隊
    [南軍]P・G・T・ボーリガード[北軍]G・B・マクラレン
第2章 南部連合の栄光
    [南軍]T・ジャクソン[北軍]A・バーンサイド
第3章 困った人たち
    [南軍]B・ブラッグ[北軍]B・バトラー
第4章 海の戦い
    [南軍]R・セムズ[北軍]D・ファラガット
第5章 戦局の転換
    [南軍]J・E・B・スチュアート[北軍]U・グラント
第6章 決戦
    [南軍]R・E・リー[北軍]W・シャーマン
第7章 戦後の「戦い」
    [南軍]J・ロングストリート[北軍]F・シェルダン
あとがき

【著者紹介】
小川寛大 : ジャーナリスト。1979年、熊本県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。宗教業界紙『中外日報』記者を経て、2014年より宗教専門誌『宗教問題』編集委員、2015年に同誌編集長に就任。また2011年に結成された、日本人によるアメリカ南北戦争史の愛好会「全日本南北戦争フォーラム」で事務局長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    著者が「あとがき」で「娯楽歴史読み物の範疇を出ない」としているが、まさにそういった本だ。南北7人ずつの軍人を取り上げ、戦争前の経歴、戦争中の行動や戦争後の生き様を軽めのタッチで描いており、読みやすくあっという間に読了。ただし著者の前著『南北戦争 アメリカを二つに裂いた内戦』もそうだったが、南北戦争自体の歴史的位置づけなどについては、まるで一昔前のアメリカの歴史教科書ではと思わせるほど「奴隷制の賛否」に偏っており、これで南北戦争が分かったと思うとまずいと思う。1776年にアメリカができたというのもねぇ。

  • ようはん

    人物から見たアメリカ南北戦争。当時のアメリカ軍は常備軍の人数は少ない状態で、戦争勃発時は退役軍人はともかく軍人経験の無い政治家等が指揮官となるケースも多く札幌農学校のクラーク博士も参戦して大佐まで登り詰めたのは初めて知る。両陣営ともアクの強い人物は多いが国力が低く敗者となった南軍の方が良くも悪くも古風な英雄が目立つ感じか。

  • さとうしん

    南北戦争対比列伝、ないしは南北戦争名将珍将列伝といった趣。もともと軍人ではなく民間で発明家稼業をしていたバーンサイドなど、個々の将軍・提督たちの列伝はもちろん面白いのだが、リンカーンが当時周囲からどのような大統領だと思われていたのかとか、アメリカ連合国が成り立ちからして分権的であったとか、歴史的な意義についてもちゃんと解説しているのがよい。しかしシャーマンが配下に食糧の現地調達をさせ、民間人からの略奪も辞さなかったというのは中国史でもよく見るやり方で、こういうのを果たして「総力戦」と呼ぶのかという疑問も。

  • つまみ食い

    常備軍がほとんど無い所から立ち上がった北軍と南軍による、「荒野の民間人のかけっこ」とヨーロッパの軍人たちからは笑われすらしたが、実態はそんなのどかなものではなく後の第一次世界大戦などの総力戦の端緒をひらいたような壮絶な戦争が南北戦争だった。タイトルがやや属人的な印象を与えるが、こうした時代背景に縛られながら、人材不足の中から登場してきた将軍たちの強烈な個性と人柄が面白い。長谷川哲也さんのナポレオン漫画(特に覇道進撃編あたり)に似た読後感かあった。

  • nagoyan

    優。アメリカ史で必ず言及のある南北戦争。ただし、それは政治史だったり、社会経済史だったり、あるいは憲法史だったりする。つまり、南北戦争そのものは意外と日本人は知らない。書名に「英雄伝」とあるが、読後感は、英雄の不在(唯一の例外は南軍提督のセムズであろうか。)。南北戦争は、世界史上初めての「総力戦」であり、もはや、ナポレオンのような英雄の存在を許さない時代となった戦争であったと著者はいう。侵攻する敵地を徹底的に破壊し、収奪しながら進むシャーマン将軍は戦争がいかなるものかを知りたければ、わが跡をみよと嘯く。

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