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地図と拳 下 集英社文庫

小川哲 (Sf作家)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087447781
ISBN 10 : 4087447782
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
小川哲 ,  

Content Description

【第168回直木賞受賞作】
【第13回山田風太郎賞受賞作】

ひとつの都市が現われ、そして消えた。

1932年、満洲国建国。
明男が建築学徒として携わった仙桃城は、立派な都市に発展した。
一方、乱暴な支配に苦しむ地元住民との対立は激化。
明男がダンスホールで出会った孫丞琳も、抗日軍の一人だった。
細川は、リットン卿の調査を受け、戦争構造学研究所を設立。
十年先の未来を予測しようとするが‥‥。
人はなぜ拳を振りあげ、戦争へと向かってしまうのか。
圧倒的スケールで描き切る歴史×空想巨編。

【著者紹介】
小川哲(おがわ・さとし)
1986年千葉県千葉市生まれ。2015年「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。2017年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。22年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、翌年同作で第168回直木三十五賞を受賞。同年『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。その他の著書に『嘘と正典』『君が手にするはずだった黄金について』『スメラミシング』など。

【著者紹介】
小川哲 : 1986年千葉県千葉市生まれ。2015年「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。17年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。22年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、翌年同作で第168回直木三十五賞を受賞。同年『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • クプクプ

    途中まで、長いと感じましたが、終盤にかけて物語が急に展開するのが、非常に読み応えを感じました。この作品は、細部ではなく、全体のスケールで楽しむ作品だと思いました。また、リアリティーを出すために、差別用語を使いながらも、小川哲の思想が、しっかり刻まれていて、その点でも評価できます。半藤一利「日本のいちばん長い日」や井伏鱒二「黒い雨」のように、この先、永久に読み継がれていく作品という印象を持ちました。

  • はるを@お試しアイコン実施中

    🌟🌟🌟☆☆。星3つは自分の読解力のなさのせい。特に中盤から後半にかけて話が駆け足になってきて捉え辛くなった。でも面白かった。孫悟空ってほぼ出て来なかったな。明男に敗北した石本が左翼に走るエピソードも面白かった。甘粕司令って悪いイメージがあるけどそれも視点によるんだな。陛下の玉音放送。ある都市が生まれて滅びていく話。今度は参考文献も読み併せていきたい。

  • Yemi

    難しくて手がのびないはずが続きが気になって読みきりました。諦めなくてよかった。面白かったです。ただ、都市が生まれて滅びていく姿をどう想像していいのか…戦争という恐ろしい日々を知らない私には難しかったです。でもさまざまな人々の想いは伝わりました。前半に登場した人が忘れた頃に後半で出てくる。そういうことなんだ!と思わせてくれる小川哲さん。直木賞も納得。壮大な完成された作品だと思います。欲を言うなら細川さんのその後が知りたいです。

  • Kazuo Tojo

    下巻に入っても重厚さは、衰えず。悲劇や不条理と言う言葉では軽すぎる史実も出てくる。最後は明男とチヨンリンが再会して希望に繋がる終わり方でよかった。それにしてもすごい量の参考文献、解説に深緑野分さん、「ベルリンは晴れているか」に通ずるものがあるような気がする。

  • Shun

    満州国という日本がでっち上げた国により国際社会における日本の立場を悪くし、国際的な外交ルール上の是非を問うリットン卿による調査団を呼び寄せる。日清・日露との戦争で軍事強国としての自信をつけた日本は、侮っていた清国の民族らさえも激しい抗日運動の道を選んだことで次第に形成が悪化し破滅の道を歩んでゆく。そして始まりの地、満州の価値を初めて見出したかつての細川は、祖国の未来を憂い情報と人員を集め日本が進む先を予測しようと試みる。必敗と分かっていたはずなのに、人間を破滅へと駆り立てる戦争の論理が容赦なく描かれる。

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