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言語化するための小説思考

小川哲 (Sf作家)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065410431
ISBN 10 : 4065410436
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
小川哲 ,  

Content Description

その文章、「自分のため」に書いていませんか?

「伝える」ではない、「伝わる」言葉を、文章を生み出すために、小説家はいつも何を考えているのかーー?

『ゲームの王国』『地図と拳』『君のクイズ』
祝デビュー10周年! 時代を席巻する直木賞作家・小川哲が、「執筆時の思考の過程(=企業秘密)」をおしみなく開陳!
どうやって自分の脳内にあるものを言語化するかを言語化した、目から鱗の思考術!


小説ーーそれは、作者と読者のコミュニケーション。
誰が読むのかを理解すること。相手があなたのことを知らないという前提に立つこと。
抽象化と個別化、情報の順番、「どこに連れていくか」を明らかにする‥‥etc.
小説家が実践する、「技術」ではない、「考え方」の解体新書。


この本を読んだからといって、「小説の書き方」がわかるわけではない。小説家が小説について考えてきたことを人生にどう活かすか、あなた自身で見つけてくれれば言うことはない。ーー小川 哲


【著者紹介】
小川哲 : 1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテストの〈大賞〉を受賞しデビュー。2018年に『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞と第31回山本周五郎賞を、2022年に『地図と拳』で第13回山田風太郎賞を、2023年に同作で第168回直木三十五賞を、『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やすらぎ

    なぜ小説を書くのだろう。なぜ書いてみたいと思うのだろう。その考えを数多の言葉から探してみるが、文章にするとなぜ伝わらないのだろう。何が問題か。言語化するための小説思考。意識の届かないところに発想はある。共感できない部分に価値はある。何を伝え、何を残し、誰のために書くのか。作り手側と読み手側それぞれの気持ち。それぞれに合わせた文章の書き方はあるが、どうしたら面白さにつながるか。伝えるために必要のない情報を削ぎ落とし、加えてはまた削り、生み出された発想は形にならなくても記憶に残り、いずれ小説で紡がれるだろう。

  • Kanonlicht

    著者は、小説の価値とは作者が何を伝えるかではなく、読者が何を受け取るかだと説く。つまりは「読者のため」の表現に徹する。ただ、そこには誰を読者として想定するかという命題がついてまわる。万人にとってわかりやすいことは面白さと両立できるのか。これらの考え方を知ったうえで著者の作品を読んでみたい。あらゆる出来事を小説になり得るかという視点でみる著者は、本書の内容ですら一つの小説にして巻末に掲載している。これがまたいい。

  • 道楽モン

    『群像』での連載をまとめた創作作法本なのだが、出版意図や意義が、私にはピンとこない。キャリア10年という節目なのだろうが、職業作家としては浅い年月だ。そもそも小川哲の長編だが、文章の技術は正直まだまだだと思う。直木賞の『地図と拳』ですら、アマチュア臭が抜けておらず、候補の段階で受賞はまだ先だろうなと感じた程だった。ただ、小川哲の素晴らしさは、溢れんばかりの創作に対する熱量であり、壮大な物語を近い将来に作り得るであろう期待に他ならない。彼個人の創作流儀は固有なものであり、普遍性は皆無だろう。渾身作を待つ。

  • keroppi

    小説とは何なんだ。小説はどう書くのか。小川哲の自問自答と、小説に対しての思考が語られていく。かくも深い思考のもとに書かれていたのかと驚嘆する。小説を書くということは、読者とのコミュニケーションだと言う。ちょっとした言語の組み替えで、そこに見える世界は変わってくる。読者の理解は違ってくる。巻末に収められた作家を題材とした短編小説を読みながら、この文章は、どのような思考のもとに言語化されたのだろうと考えてしまう。#NetGalleyJP

  • なっぱaaua

    面白かった。小説を書くことが子供時代に何度もチャレンジして出来なくて黒歴史になってた💦だって自分の文章があまりにも面白くないんだもの。今書は小説家小川哲がどういう思考で小説を描いているかを言語化したもの。そうか抽象化と個別化が重要だったのか。そして情報の順番を意識するか。成程ね。自分に経験や知識が無いと書けないと思っていたけど書いてみたいことや考えてみたいことが何なのかを考えることから始まるという。それでもやっぱり小説家の人たちはいろいろな物語を創作できるのが凄いなとつくづく思う。

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