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中国共産党の統治と基層幹部 慶應義塾大学東アジア研究所叢書

小嶋華津子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766428773
ISBN 10 : 4766428773
Format
Books
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国家権力の末端を担う基層幹部は、どのような機能を果たしてきたのか。毛沢東時代から今日までを射程に、中国の統治構造における連続性を分析する。中国共産党の支配を支えてきた基層幹部の役割とは何か?

目次 : 現代中国における基層幹部の概要/ 第1部 農村社会の基層幹部(集団農業体制下の農村幹部―中国農村におけるプリンシパル・エージェント関係の変容/ 「農村整風」と基層幹部の行動変容―「大飢饉」の前奏:1957〜58年/ 「交叉地帯」と基層幹部)/ 第2部 都市社会の基層幹部(中華人民共和国における公安・司法・検察機関の接収と再編―基層幹部の動態に注目して:1949〜53年/ 下層の動員―政治統合と里弄の変容/ 工場における大躍進運動の展開と幹部―上海の紡績工場を事例として:1957〜59年/ 食糧難下における工場幹部の行動様式―1950年代末〜60年代前半期)/ 第3部 「統一戦線工作」と基層幹部(基層幹部からみた宗教管理/ 新疆ウイグル自治区「訪恵聚」活動にみる基層幹部の動態分析)

【著者紹介】
小嶋華津子 : 慶應義塾大学法学部教授。1970年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:現代中国政治

磯部靖 : 慶應義塾大学法学部教授。1968年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:現代中国政治。主要著作:『現代中国の中央・地方関係―広東省における地方分権と省指導者』(慶應義塾大学出版会、2008年、第25回大平正芳記念賞受賞)、『中国 統治のジレンマ―中央・地方関係の変容と未完の再集権』(慶應義塾大学法学研究会、2019年)、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    中国共産党の支配体制が持続している要素として、国家と社会の接点となって活動する基層幹部の役割を考察。本書のテーマにマッチした執筆陣が名を連ねている印象。基層行政組織、村/人民公社、工場単位、住民組織、宗教組織、統一戦線組織など、多様な場で働く基層幹部を横断的に俯瞰したところが本研究の特徴。中でも、従来は農村の大飢饉が注目される大躍進運動を、工場における技術革命や整風運動との関連で検討した章は注目。工場の基層幹部がどのような状況に置かれ、どのような心理で行動していたのか、その一端が垣間見える。

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