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光武帝 「漢委奴国王」印を授けた漢王朝の復興者 世界史リブレット人

小嶋茂稔

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634350137
ISBN 10 : 4634350130
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

巧みな政治力で乱世を平定し、いったんは滅亡した漢王朝を復興した後漢の初代皇帝光武帝。以後およそ200年続く王朝の基礎を固めた皇帝の、天下統一への道、国家統治上の諸政策を検証しながら、讖緯思想に傾倒した一面も含めて、その指導者としての人物像をさぐる。

目次 : 光武帝と後漢/ 1 劉秀の誕生・成長と両漢交替期の世相/ 2 後漢王朝の成立と天下統一/ 3 国家統治の再建と光武帝の施政方針/ 4 劉秀と讖緯思想/ 5 劉秀の時代の対外関係/ 6 劉秀という人物をどう考えるか

【著者紹介】
小嶋茂稔 : 1968年生まれ。東京大学大学院人文社会系博士課程修了。博士(文学)。専攻、中国古代史、近代日本のアジア認識・史学史。現在、東京学芸大学副学長、教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さとうしん

    劉秀が皇帝となるまでの話は半分程度で切り上げ、あとは皇帝になった後の話、施策、人間像の話で埋めている。讖緯思想との関わりについて光武帝も「時代の子」という限界があり、その点で王莽の後継者であったと評価する。「古典国制」に絡んで前漢末からの刺史と州牧の度重なる名称変更についても触れている。短い紙幅でやや詰め込みすぎかなとも思うが、後漢成立に至るまでの戦乱から倭国との通交や徴姉妹の反乱などを含めた対外関係に至るまで、光武帝とその時代を要領よくまとめている。

  • 電羊齋

    「古典国制」と「讖緯思想」を軸に読み解く光武帝劉秀の政治と人間像。本書では、光武帝には、古典国制と讖緯思想においては王莽との共通点が多かったことが指摘されている。そして、讖緯思想の影響力から逃れることができず、それらを逆に積極的に活用して自らの政治的正当性を高めようとした点で光武帝も「時代の子」であったとする。個人的に興味深かったのは豪族対策で、光武帝は豪族出身ではあったが、少なくとも彼の治世においては豪族の放埒な振る舞いを抑えていたという。光武帝とその時代について広く解説しつつ、よくまとまっている。

  • MUNEKAZ

    光武帝のコンパクトな評伝。一部では中国史上最高の名君みたいに評する人もいるが、本書では予言や占いを(本気で)信じたり、権力闘争の中で冷徹な面を見せたりと、あくまで「時代の子」であった部分を強調する。王莽が築いた中国の古典国制の中に、後漢の体制も作られており、光武帝を王莽との断絶ではなく後継として見るあたりが興味深いところ。明確なマイナス点がなく、いくらでも持ち上げられそうな人物の「限界」を指摘したというのが面白い。

  • スプリント

    後漢の祖である光武帝の業績を後漢皇帝になるまでの動きと皇帝即位後の周辺国との関係を中心に書かれています。 皇帝即位後は王莽のはちゃめちゃ政策の後始末に追われた模様。

  • BIN

    光武帝について、事績と人柄等について短いながらよくまとめられたものです。華々しい戦場の活躍である昆陽の戦いについてはサラッとしか書かれてない。古典国政と讖緯思想の内容は興味深かった。讖緯については時代の流れもあって光武帝であってもやはり人の子だというところはよかったのだが、讖緯に批判的だった家臣を殺そうとしたところは意外でした。王莽の「新」の由来が新野のことだったとは知らなかった(新都侯に封じられたことからだと思うが、ほぼ同義ですね)。

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