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ISBN 10 : 4794970366
Content Description
反逆の罪に問われて死罪となった吉田松陰は、明治になって甦り靖国神社に祀られ、教育者としても賞揚されている。西郷隆盛も、時代によって、人によって評価がわかれる。幕末に尊王攘夷を揚げた志士たちの実像は、為政者や時代の空気によって書き換えられる。そもそも尊王攘夷とは、中国の儒教から出てきた考え方で、君主の権威を擁護して異民族を国外に排斥することである。幕末の志士たちは、列強の脅威をはらい天皇を担ぎ出して維新を遂行した。やがて彼ら自身が英霊として担がれ、1945年まで生き続ける。志士から英霊へ―継続あるいは転換はどのようにおきたのだろうか。
目次 : 1 二人のジェダイ―西郷隆盛と吉田松陰(西郷隆盛と足利尊氏―大河ドラマ「西郷どん」雑感/ 西郷隆盛の敬天愛人 ほか)/ 2 ダークサイドの誘惑―殺身成仁の美学(死を見据える―儒教と武士道、「行の哲学」の系譜/ 太平記、宋学、尊王思想 ほか)/ 3 エンパイアの理念―宋学の思想史的意義(思想史から見た宋代近世論/ 宋学の尊王攘夷思想とその日本への影響 ほか)/ 4 フォースと共にあれ―理気論の人間観(朱子学の理気論・心性論/ 東アジア伝統思想の「尊厳」 ほか)
【著者紹介】
小島毅 : 1962年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は中国思想史。東アジアから見た日本の歴史についての著作も数多くある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さとうしん
読了日:2021/07/18
kenitirokikuti
読了日:2020/08/29
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