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ISBN 10 : 4779128404
Content Description
ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。
目次 : 翻訳(ヨーロッパに浮かぶ二つの月―村上春樹『IQ84』を翻訳すること/ 村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳/ 一九八五年の「相棒」とは誰だったのか―短編「パン屋再襲撃」の翻訳をめぐって)/ 歴史/物語(hi/story)(『海辺のカフカ』における時空―少年Aをめぐる方法としての歴史性/ 村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造)/ 海外作家(『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線―初期三部作に刻まれたジャック・ロンドンの痕跡/ ここは僕の場所でもない―フィッツジェラルドからチャンドラー、そして村上へ)/ 紀行(村上春樹の紀行文と小説における相互影響について―なぜ『多崎つくる』は名古屋にもフィンランドにも「行かずに」書かれたか/ 『ノルウェイの森』誕生の地ローマ・トレコリレジデンス探訪記―村上春樹『遠い太鼓』から探るローマで誕生した意味/ 『海辺のカフカ』を歩く―舞台としての香川・高松)
【著者紹介】
小島基洋 : 京都大学教授
山〓眞紀子 : 日本大学教授
〓橋龍夫 : 専修大学教授
横道誠 : 京都府立大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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