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小説作法 中公文庫

小島信夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122073562
ISBN 10 : 4122073561
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan

Content Description

なぜ、小説を書くのか?書き続けるために本当に大切なこととは?そもそも、小説とは何なのか?―常に現代文学の最前線を疾走し続けた作家が、これからの創作者に向けて伝える窮極のエッセンス。単著未収録のロングトークを中心に、著者の小説論を初めて精選。巻末に保坂和志との対談「小説の自由」を収録。

目次 : 1 小説の文体/ 2 小説の新しさ/ 3 小説の論理/ 4 小説と絵画/ 5 小説と芝居/ 6 小説と書簡/ 7 トークより

【著者紹介】
小島信夫 : 1915年、岐阜県生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。55年、『アメリカン・スクール』で芥川賞、65年、『抱擁家族』で谷崎潤一郎賞、72年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞、81年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞、82年、『別れる理由』で野間文芸賞、98年、『うるわしき日々』で読売文学賞を受賞。2006年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Bartleby

    ときどき笑えた。話はあちこちに飛び、講演ではやる気がない。が、合間にふとすごい言葉が口をついて出る。カフカ論がとても良かった。ともあれ、読者が読まないようにするために分厚い小説を書いた、というのはすごい話だ。要は自分が小説について考えたいがために小説家をしていたのだとわかる。彼の小説には一時期ハマったが、死ぬほど退屈な部分と死ぬほど面白い部分が混在している。本書を読んで思った以上に「わざと」やっていることがわかった。カフカもそうだがあまり深入りするとエンタメ小説が読めなくなる。し、実際そうなってしまった。

  • フリウリ

    小説論、創作論を中公文庫が独自に編集したもので、1950年代〜2000年代の文章が収載されています。自分を題材に書くには、自分を背中から見ること、自分が一番大事だと思っていることを切り離すこと(それは「身を切るようなことだ」)が必要、と言っています。また、ユーモアさえあれば読者と最低限のつながりがもてるので、大抵のマイナスは帳消しになるし、「破綻した物語のはぐらかされるような流れも一貫性が感じられるようになる」と、小島の小説と照らし合わせると少々「きわどい」発言もあります。やはり晩年がおもしろいです。8

  • 午後

    後半のトーク、特に「カフカをめぐって」が素晴らしい。思わず、やめていた日記をまた書き始めた。

  • 袖崎いたる

    小島信夫と保坂和志は良いな。とても良いものを感じる。これはタイトルが小説作法だから、小説書きたい人が手にとることが念じられているように思うんだけど、その小説書きたい人の小説を書きたいなという思いの焚きつけの点からすると、これは自己啓発本とは違う。自己啓発本というのは読むとヤル気が出ることで知られているが、ああいうのではなくて、とてもおもしろい小説や詩に触れて焚きつけられる類いのヤル気があるが、この本で焚きつけられるのはソッチなのだ。保坂の著書のタイトルを引くと、上質な小説の書きあぐねへと読者を誘うのである

  • 二木弓いうる@作家の赤ちゃん

    小説論。保坂和志先生の「描きあぐねている人のための小説入門」に雰囲気似てるなって思ってたら終盤の対談でまさにその作品名出てきちゃって笑った

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