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街の本屋は誰に殺されているのか?

小島俊一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910017846
ISBN 10 : 4910017844
Format
Books
Release Date
November/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、日本で街の本屋が急速に消えている理由を探る。戦後の出版界は再販・委託制度などに守られ発展したが、構造を変えられず衰退。1996年に2万5000店あった本屋は2023年に7000店を下回った。他国では維持・微増しているのに日本だけが急減している。読書離れではなく雑誌市場の崩壊と構造的問題が要因である。本書は歴史的背景と海外比較、現場の成功事例を通じて出版界の制度疲労を明らかにし、本屋を文化と知の拠点として再定義、未来に残す意義を問い直す。

【著者紹介】
小島俊一 : 福岡県生まれ。明治大学政治経済学部卒。書店経営、取次会社執行役員、出版社顧問、著者という出版界の主要なジャンルを経験した唯一の業界人。現在は講演・企業研修の講師として、また中小企業コンサルタントとして全国で活動中。出版業界の構造と経済合理性に基づいた制度改革を提言し続けている。中小企業診断士・産業カウンセラー・政経懇話会講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ボンタンパンチ

    街の本屋が消えゆく現状について、業界関係者として制度改革を中心とした変革を訴えるノンフィクション。武雄図書館や講談社と読売新聞の共同提言を称賛したりと考えが違う部分もあるが、槍玉に挙げている3制度(再販制度、委託販売、雑誌発売日協定)への提案にはおおむね納得感があるし、諸外国での書店を守る取り組みや一部書店の新たなマーケティング、出版社や取次の流通改革など興味深い動きも取り上げていて、それなりに面白かった。ただ内容はともかく校正があんまり仕事していないように感じたのが残念。

  • 金吾庄左ェ門

    フランスの反Amazon法や何がしかの優遇政策には断固反対ですが、取次制度や再販制度の廃止には賛成します。図書館は有料化すればいいのです。それとKADOKAWAの直接取引が紹介されていましたが、これは『本の雑誌』の黒い座談会で批判されていたやつではないですかね。私個人の意見は本屋はエロ本を置けです。老人・女性・子供は三悪として男性客に配慮した店づくりこそ必要だと思っています。何十年後かに、紙芝居屋のごとく「昔はお金払って紙の本を買って読んでいたんだよ〜」「今はネットでタダの時代だよね〜」とならないために。

  • ハナさん*

    2025年11月4日初版第1刷。市図。新着図書の棚で見かけて。出版関連産業で働く身としては、無視できないテーマであるので。再販制度について多少は知っていたが、法令で定められてはおらず、当事者間の合意があれば見直し可能、ということは知らなかった。委託販売制度と雑誌発売日協定に、そんな弊害があるということも、初めて知った。時代の変化に合わせて変えていくべきなのに、なかなかそうはいかないのは、どこの業界も同じか。ブックセラーズ&カンパニーの試みは、よい感じ。勤務先のお得意さまである岩波書店の対応が、気になる。

  • c3pomotohonzuki

    書店減少は日本だけであり、その要因が再販制・委託販売・雑誌発売日協定に代表される制度疲労にあるという指摘。 読書振興の前に、まず何を変えるべきかという指摘がどこまで届くのか。 「制度を変えることでしか、現場を救うことはできない」

  • 小島俊一

    著者です。 なぜ日本だけ、本屋が消え続けているのか? 諸外国では微減か現状維持。 韓国は増加に転じている。 日本の古い出版界の体質が本屋を苦しめている。 出版界に居たから書ける「不都合な真実」を 書きました。 本屋を守る制度が、いつの間にか本屋の創意工夫を 縛っている。 同時に生き残りを賭けた本屋の現場も 描いています。 本を愛し、本屋の行く末を案ずるすべての人に 贈る本です。

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