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新装版 小室直樹の中国原論

小室直樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198653699
ISBN 10 : 4198653690
Format
Books
Release Date
October/2021
Japan

Content Description

中国ビジネス、外交、最新情報を理解するための根本問題を解き明かす!

目次 : 第1章 中国人理解の鍵は「〓(ほう)」にあり/ 第2章 「〓(ほう)」を取り巻く多重世界/ 第3章 中国共同体のタテ糸「宗族」/ 第4章 中国人意識の源流に韓非子あり/ 第5章 中国の最高聖典、それが「歴史」/ 第6章 中国市場経済はどうなっているか

【著者紹介】
小室直樹 : 1932年東京生まれ。京都大学理学部数学科卒。大阪大学大学院経済学研究科中退、東京大学大学院法学政治研究科修了。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。1972年、東京大学から法学博士号を授与される。2010年没。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ころこ

    前半「帮」(ホウ)と「情誼」(チンイー)で中国社会の人間関係を説明していて、それこそエビデンスが無いトンデモ本かと思ったが、「宗族」を論じる第3章から一変する。第3章では「姓」の中国と「苗字」の日本を比較して、むしろ日本の特徴をあぶり出している。中国では「姓」は絶対だが、日本では「源」「松平」「徳川」とひとりが複数苗字を持ったり、そもそも天皇は苗字が無かったりと、入れ物としての「イエ」に対する示唆に富む指摘がなされる。第4章ではこの比較がヨーロッパ対日中に対して行われる。「レッセフェール=老荘思想、ケイン

  • Mark X Japan

    具体的な事象ではなく、歴史的な視点から中国の二面性をときほどいています。久しぶりに著者の慧眼に触れました。☆:4.5

  • toshibo

    中国でビジネスをするには、何が大事か。それは、人間関係だという。人間関係には、中心に、幇(ホウ)というのがあって、その周囲に、情誼(チンイー)がある。さらに、関係、知人と関係が薄くなる。契約を結んだとしても、それは単に知人になっただけ。スタート地点に過ぎない。だから、簡単に裏切られる。情誼(チンイー)まで関係が深くなる必要がある。そして、幇(ホウ)まで到達すれば、契約書すら必要なくなるのだとか。日本で言う、義理、人情みたいなものと考えれば良いのでしょうか。

  • greenman

    明晰でわかりやすい中国社会の構造分析。出版から20年以上経っても本書の分析が通用しているのは、分析の正しさが証明されたからだと言える。「幇」という関係の絶対さ、「情誼」という関係の濃淡がヨコにあり、「宗族」という姓の血縁集団がタテとして中華社会の混流にある。これを上から規定しているのが顕教である「儒教」と密教である「法教(法家)」で、これが中国特有の統治や官僚主義の大元になっているといえる。結局法治も人治も人間関係の濃淡で決まるところに、中華世界の凄さと限界があるように思う。

  • こうきち

    KUで読了。今後、中国への理解は最重要になってくるので、再読したい一冊

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