Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• パトラッシュ

  読了日：2025/02/11

  子供の頃から様々なマンガに接してきたが、特に浴びるように読んだのは藤子・Ｆ・不二雄だった。小学生雑誌にも掲載され、アニメ化も多かったので人格形成にかなり影響したはずだ。そんな藤子先生の在りし日の姿を作品解説や担当編集者の回想、初読みの対談に未公開ノートなどで辿っていく本はたまらなく嬉しく懐かしい。創作の裏話など意外性も面白いが、何より先生の真面目な人柄が誰にも愛される作品を生んできたのだと理解できる。ファンには必読だが、いつの日か、きちんと研究された正確な藤子不二雄伝（Ⓐも含む）が出てほしいと強く思った。

• けんとまん１００７

  読了日：2025/03/05

  漫画をベースにした巨人は何人かいると思う。その中に入る一人だと思う。出身の地元県民として、誇りに思う方の一人。漫画というよりも、一つの文化を創り出した方だと思う。オバＱにしても、ドラえもんにしても、漫画の枠を超えた一つの文化だと思う。夢がある世界を見させていただいている。

• ぐうぐう

  読了日：2024/12/13

  漫画家としてだけではなく、人としての藤子・Ｆ・不二雄に焦点を当てているのが特徴だ。水野英子や鈴木伸一などトキワ荘時代の盟友や編集者のインタビューで必ず証言されるのは、藤本の誠実な人柄だ。礼儀正しくで怒ったことのない藤本は、しかし決してユーモアを忘れなかった。巻末に収録された正子夫人の言葉がそれを裏付ける。無類の落語好きだった藤本は夫人を伴って何度も寄席に行き、晩年に偶然、柳家小さんとエレベーターで遭遇した時、緊張のあまり声を掛けられなかったという。（つづく）

• akihiko810/アカウント移行中

  読了日：2025/01/28

  藤子・Ｆ・不二雄ゆかりの人物（弟子や編集者など）の証言と、Fの写真やエピソードなどをまとめた本。印象度A−　　礼儀正しいFの人柄がよく伝わるエピソードばかりでほっこりする。藤子のアシをつとめ「ハムサラダくん」（「まんが道」を幼年誌むけにした漫画）を描いたヨシダ忠の話は貴重。　思えば、「藤子F作品にふれたことのない人はいない」くらいの日本の重要人物。ぜひ皆読んでもらいたい

• ドラマチックガス

  読了日：2025/09/28

  F先生に関する写真や証言、言葉が多数。写真は正直、見慣れたものがほとんど。証言や言葉は初めてかなというものもいくつか。F先生と高円宮親王の対談が面白かった。同じ殿下としてウメ星デンカは気になって読んだというのはさすがの皇室ジョーク。F先生は物静かだが話さないわけではないという証言がまさに実証された名対談。あとはえびはら武司氏の証言の反証がいくつか（えびはら氏のことはあまり信用していない）。まぁ「嘘」というより、関係者の数だけその人にとっての「真実」があるということなのでしょう。

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