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ねずさんの日本の心で読み解く「百人一首」 千年の時を超えて明かされる真実

小名木善行

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784434205408
ISBN 10 : 4434205404
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan

Content Description

戦国大名はなぜ京を目指したのか?その答えは百人一首のなかにある。世の中が混迷すると「百人一首」はまさに不死鳥のように蘇り、日本的価値観を思い出させ、進むべき道を指し示してくれる。「百人一首」が、百首で一首の抒情詩だという解釈。

目次 : 天皇も率先して働く国‐天智天皇―秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露に濡れつつ/ 究極の夫婦愛と日本人の死生観‐持統天皇―春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山/ 目指す高みを得るために‐柿本人麻呂―あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む/ 見えない景色を見せる叙景歌‐山部赤人―田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ/ 華美な贅沢こそ悲しい‐猿丸大夫―奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき/ 国を守るカササギ‐中納言家持―鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける/ 和歌に命を刻みつける‐安倍仲麿―天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも/ 民のありがたさ‐喜撰法師―我が庵は都の辰巳しかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり/ 私まだ咲いているわよ‐小野小町―花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに/ 人として生きられる幸せ‐蝉丸―これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬもあふ坂の関〔ほか〕

【著者紹介】
小名木善行 : 倭塾塾長。昭和31年1月生まれ。静岡県浜松市出身。国史研究家。日本史検定講座講師&教務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • isao_key

    わたしの教えているタイの大学生と他の大学の大学生とで百人一首をする活動をした。歌は百首全部ではなく、24首を選んだ。教えるにあたり、歌の解説をしようと思ったが、自信を持って解説ができない。当たり前である。これまで習ったことも詠んだこともなかったのだから。これではいけないと思っていた矢先、Podcast「新刊ラジオ」で本書が紹介され、バンコク紀伊国屋書店で注文した。値段も高いが、それだけの値打ちのある本。撰者である藤原定家は、出来のいい歌をランダムに選んだのではなく、意図を持って並び順にも気を配っていた。

  • たいたく

    図書館。前々から百人一首を覚えたいと思ってたけど意味がわからない。解説本を読んでも???で全く頭に入らなかったけどこの本を読んで覚えるまではいかなくても時代背景や歌人の思いを知って意味不明だったものが理解できた。和歌とはこんなに深く察するものだということを初めて知った。現代の日本人には失われてしまっているいろいろなものをもっと知りたい。この本を読むと今まで感じたことがない日本人の誇りというものが呼び起こされるような気がします。

  • かささぎのはし

    奈良時代から、鎌倉までを長いタイムトリップした気もちでした。百人一首における子供のころからの意識はしなくても潜在的にもっていた沢山の疑問が解けていった気がします。古代の人は平和だから恋愛のことばかり考えていたのか。日本において、恋歌ばかりなのはなぜか、それが歴史に残った理由もわからない。詠み人の名前を名前を使ったり官職で書いたりするのはなぜか。歌の順番がときどき年代的におかしいのはなぜか。なぜ、この歌が選ばれているのか? 全ては歌を察するためのヒントであったとは。

  • 晩成

    なるほど、これなら百人一首が長く読み継がれてきたのが納得出来る。多少強引かなと思う解釈もあるが、昔学校で教わった解釈の違和感、薄っぺらさとは雲泥の差。和歌を味わうことができる本。

  • 舟江

    明治政府、東大、日教組が壊した日本の文化を取戻す本。

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