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ISBN 10 : 4864450838
Content Description
古代律令国家の最北にして最前線の城柵秋田城。北海道方面までにらんでいた可能性のあるこの城柵は8世紀には総瓦葺の築地塀をもつ威容を誇っていた。これは他には平城宮と大宰府しか例がないという。この荘厳さは対蝦夷ではなく対渤海対策と考えるのが自然であろう。このような秋田城とは一体何であったのか。本書はこの重大な問題に最新の成果をふまえて両陣営が肉薄する。さらにまた秋田城は北方世界にあって具体的にどのような役割を果たしたのか、本書の提起する問題は実に興味深いものがある。
目次 : 第1部 秋田城総論―遺構と文字史資料からみた(古代城柵秋田城の機能と特質/ 秋田城の歴史的展開―国府問題を中心にして/ 出土文字資料からみた秋田城/ 城柵構造からみた秋田城の特質)/ 第2部 秋田城と北方世界の交流の具体相(土師器の色調変化が示す元慶の乱後の米代川流域在地集落の動態/ 土製支脚からみる出羽と石狩低地帯の交流について/ 土器からみた地域間交流―秋田・津軽・北海道/ 須恵器からみた古代の北海道と秋田/ 五所川原須恵器窯跡群の成立と北海道/ 秋田城出土の羽釜・再検討/ 城柵と北東北の鉄/ 古代日本列島北部の諸集団間における鉄鋼製品の流通問題)/ 第3部 総括討論(北方世界と秋田城)
【著者紹介】
小口雅史 : 1956年長野県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。現在、法政大学文学部教授・国際日本学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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