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戦争と平和の国際政治 ちくま新書

小原雅博

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480075208
ISBN 10 : 4480075208
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界は「一〇〇年に一度の大変局」(習近平国家主席)の時代に突入した。長年外交の第一線に携わり、その後東京大学で教鞭をとった著者が、実務と理論の両面から国際政治の本質を明らかにし、その上で日本周辺の危機を読み解き、ウクライナ戦争の意味と国際秩序の変動を論じる。米中対立で不透明感を増す日本の平和と繁栄をどう維持して行くか、国家生存の課題を問い直す。

目次 : 序章 ロシアによるウクライナ侵攻の衝撃/ 第1章 国際政治の座標軸―パワー・利益・バランス/ 第2章 カギを握る戦略とインテリジェンス/ 第3章 日本を取り巻く危機―尖閣諸島、南シナ海、台湾海峡、朝鮮半島/ 第4章 プーチンの戦争/ 第5章 国際秩序の変容/ 終章 危機の行方

【著者紹介】
小原雅博 : 東京大学名誉教授。博士(国際関係学)。東京大学文学部卒。カリフォルニア大学・バークレー校にて修士号取得。1980年外務省に入り、アジア大洋州局審議官、在シドニー総領事、在上海総領事を歴任。2015年から2021年まで東京大学大学院法学政治学研究科教授。現在、名城大学や復旦大学(中国上海)他で特任教授や客員教授を務め、企業のアドバイザーも務める。10MTVで「大人のための教養講座」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 榊原 香織

    現在の状況が分かる良い本です。ちょっと難しく感じたけど。 暗澹となる、特に日本近海。 北朝鮮、日本に向けたミサイル、ノドン200発。核ミサイルは10分で到達。 台湾有事、2024〜2027が危険。 世界は今やリベラル対非リベラル。しかも後者優勢。 う〜ん

  • ちぃ

    ウクライナの戦争が始まった時は、動機も何も分からず、なぜこんなことを突然始めたのだろうと思ってた。ずっと世界は不安定だったけど、コロナ禍以降不安定さが生活に繋がってくることを痛感し、戦争反対でも専守防衛とか言ってられないかもと思うようにもなった。各国トップは何を考えていて、その背景にはどんな歴史や思想があるのか、深く入る前、全体的な構図を掴んで調べる手がかりをもらった。不満をいうだけでなく当事者として考えて行動する必要がある。勤労に励み税金納めて消費で経済回して投票行って…自分の行動が何に繋がってるか?

  • バルジ

    国際政治の入門書として最適。国際政治を構成する3つの体系である力・価値・均衡の概念を整理した上で日本が直面している4つの危機のホットスポットである尖閣・南シナ海・台湾・朝鮮半島の情勢を論ずる。全体的に国際政治の基礎に立ち返りながら時事を論じておりバランスが取れている。本書の特徴的な面は著者が外交官時代に培った情勢分析の一旦を語っている部分であろう。天安門事件やペルーの大使館人質事件等、年表を彩るいくつかの事件に著者は当事者として立ち会う。特に天安門事件当時の情勢分析は読み応えがある。

  • 国際秩序・国際政治史はもちろん、インテリジェンスやウクライナ侵攻、国内政治、民主主義の価値など、多岐に渡るテーマで簡単にまとめられないが、とても勉強になった。日本を取り巻く危機=台湾危機や朝鮮半島危機については、今後の非常に厳しい見通しに、なんとも暗い気持ちになった。

  • お抹茶

    400ページ弱の分厚い新書。法の支配を担保する普遍的権力が存在しない国際社会で,アメリカ,中国,ロシア・ソ連を中心とした秩序の対立を読み解く。日本がいかに緊迫した情勢に囲まれているかということにも筆を割いていて,朝鮮半島情勢,台湾有事の可能性,南シナ海などに触れながら,積極防御を基本姿勢とする中国と核ミサイル開発を進展させる北朝鮮に対して専守防衛の日本という,秩序の違いから生じる危機にも警鐘を鳴らす。中国は軍事力やイデオロギーの力を使わず,経済力で時間をかけながら低コストで一帯一路という新秩序を生み出す。

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