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物語ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム

小倉貞男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121013729
ISBN 10 : 4121013727
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1997
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    ベトナムの独立戦争前までの歴史を、象徴的な人物の動きを語ることによって綴られたもの。古代から始まり、漢や唐、宋、元から明、清といった中国王朝との冊封関係のやりとり、チャンバやシャムなど南方の地域とのせめぎ合いなどを、民衆の動きや詩なども交えて生き生きと語る。古くからベトナムではゲリラ的な抵抗運動が行われていることや、竹を突き立てた落とし穴など、ベトナム戦争でも見られる戦い方がかなり古くからあったことが興味深かった。有名なファン・ボイ・チャウやホ・チ・ミンについても適当な記述。巻末の人名辞典と年表が嬉しい。

  • こぽぞう☆

    中公新書の「物語 〜〜の歴史」は中国、朝鮮、スペインについで4冊目かな?忘れてるだけでもっと読んでるかも。ヴェトナムは通史とトピックが盛り込まれていて読み応えがあった。BC2880年から始まる神話時代、中国に支配された時代、フランス・日本に占領された時代、そして独立。粘り強い国民性を感じる。「むら社会」主義というのはよくわかる。

  • coolflat

    ヴェトナムの歴史とは。紀元前から始まる中国の千年の支配(前漢〜五代十国期)を経て、約1000年紀からやっと独立の時代(李朝→陳朝→黎朝→西山朝→阮朝)が始まる。しかし独立したとはいえ、常に中国の侵略に怯え、抵抗した100年だった(陳朝〜黎朝の間は明の永楽帝が支配)。19世紀後半に入ると、列強による帝国主義政策が加速する。ヴェトナムはフランスの植民地となり、太平洋戦争が始まると日本の侵略を受けた。なお、本書の記述はここまで。戦後におけるフランスとの独立戦争や、米国とのヴェトナム戦争は本書には記されていない。

  • スー

    人名と地名で苦戦するもなんとか読み終わりました。本当に独立と抵抗の戦いの歴史なのですね。中国との戦い、力を見せてから和を結び南にあるチャンパ王国やカンボジアなどと戦い領土を南まで拡げ今の形になっていく。いつもベトナムの首都が真ん中ではなく北にあるのを不思議に思っていましたが、この本を読んで納得しました。ベトナムの脅威は常に北から来るからなんですね。

  • Francis

    20年ぶりに再読。前回読んだときとても面白く読めたが、今回も面白く読めた。北の大国中国と植民地時代の宗主国フランスへの抵抗の歴史を中心にベトナムの歴史が語られる。2013年ハノイ旅行した時に見た文廟の記述があったことを忘れていたのはちょっと悔しかった。このような苦難と栄光に満ちた歴史があるからこそ、ベトナムはあのようにエネルギッシュな発展が期待されていることを改めて理解。

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