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革命と反動の図像学 一八四八年、メディアと風景

小倉孝誠

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560083451
ISBN 10 : 4560083452
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「独裁も時にはぜひ必要だ。圧制者がいいことをしてさえくれれば、圧制政治も万歳さ」。同世代の人々の「精神史」を書こうと構想されたフロベール『感情教育』には、一八四八年の二月革命下、社会主義者が地滑り的に「転向」してゆく姿が描かれている。二月革命の歴史的意味は何だったのか?社会主義者はなぜルイ・ボナパルトの独裁にすり寄っていったのか?本書は、こうした問題関心から、十九世紀を席巻したロマン主義と社会主義、そして、それらを規定したメディアとテクノロジー、風景と音に光を当てる。革命と反動が交錯した時代は、都市に「雷鳴よりも騒々しい」産業革命の轟音が響き、科学が顕揚される一方、人々は教会の「鐘」を通した身体感覚もまだ残していた。「反動」の時代の基底を探る試み。

目次 : 愚かな世紀?/ 1 メディアと大衆(メディアと十九世紀フランス/ 新聞小説の変遷―主題とイデオロギー/ 新たな読者の肖像―シューに寄せられた手紙)/ 2 風景と音の表象(視線の力学/ 十九世紀の音―音の文化史序説/ 都市の響き、産業の喧噪)/ 3 革命と反動―一七八九年から一八四八年へ(ミシュレと歴史学の刷新/ 二月革命と作家たち/ 知の生成と変貌―『感情教育』のなかの社会主義)

【著者紹介】
小倉孝誠 : 1956年生まれ。1987年、パリ・ソルボンヌ大学で文学博士号を取得。1988年、東京大学大学院博士課程中退。現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は近代フランスの文学と文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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