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発酵文化人類学 角川文庫

小倉ヒラク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041092910
ISBN 10 : 4041092914
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

味噌、醤油、ヨーグルト、日本酒、ワインなど、世界中にある発酵食品。著者はあるきっかけで“発酵”に魅せられ、日本だけでなく世界各地に伝承された美味なる食品を求めて旅をした。発酵の仕組みや人間と微生物との関わりを学ぶ中で発見したのは、発酵には未来と過去があり、“微生物と人間の共存”は社会を見直すキーワードそのものだったということ。生物学、哲学、芸術、文化人類学などの専門用語を平易に解説。

目次 : 1 ホモ・ファーメンタム―発酵する、ゆえに我あり/ 2 風土と菌のブリコラージュ―手前みそとDIYムーブメント/ 3 制限から生まれる多様性―マイナスをプラスに醸すデザイン術/ 4 ヒトと菌の贈与経済―巡り続けるコミュニケーションの環/ 5 醸造芸術論―美と感性のコスモロジー/ 6 発酵的ワークスタイル―醸造家たちの喜怒哀楽/ 7 よみがえるヤマタノオロチ―発酵の未来は、ヒトの未来

【著者紹介】
小倉ヒラク : 1983年、東京都生まれ。早稲田大学文学部で文化人類学を学ぶ。在学中に絵の勉強のためフランスへ留学。卒業後企業へ入社。東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市の山の上に発酵ラボをつくり、日々菌を育てながら微生物の世界を探求している。発酵デザイナー。全国の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作、ワークショップを開催。絵本&アニメ『てまえみそのうた』でグッドデザイン賞2014受賞。15年より絵本『おうちでかんたん こうじづくり』とともに「こうじづくり講座」をスタート。海外でも発酵文化の伝道師として活動するほか、雑誌、ラジオ、テレビでも活躍。18年〜19年、47都道府県を旅し、日本の超ローカルな発酵文化を発掘。渋谷ヒカリエでキュレーターを務めた発酵食の展示会は大盛況。20年、下北沢に「発酵デパートメント」をオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はっせー

    発酵食品に興味がある人や好きな人におすすめの本になっている!読書友達からのおすすめの本であったが大分積読であった。だが積読の間に本が発酵して面白みという旨味に変わっていた気がした!この本は著者の小倉ヒラクさんが発酵食品や発酵次第について文化人類学的アプローチで書かれた本になっている。まず文章がうまい!軽いタッチで書かれておりちょっとした冗談も入れているのでクスッと笑ってしまう!そしてなにより内容自体もためになる話ばかりである。家でぬか漬けをしていたり味噌を手作りしている人がいればこの本めっちゃおすすめだ!

  • papako

    たまたま本屋さんで見かけて。とにかく発酵!そして文化人類学だ!醤油に味噌にお酒にワイン。発酵とか何かを教えてくれる。くどくどしてるところもあるけど、わかりやすく噛み砕いて説明してくれるし、好意的な文章なので、楽しく発酵を知ることができました。もうお醤油とか、味噌とか、食べてみたくなるものばかり。もう一生分呑んだと思っている日本酒やワインを呑んでみたくなりました。やはり手前味噌、作ってみようかしら。子供の頃作ったもんな。うん、発酵ばんざい!

  • ホークス

    元本は2017年刊。日本酒、ワイン、味噌、醤油の発酵を実地に調べた著者が、発酵と食文化の未来を考える。勉強になった。日本酒とワインの製造工程を大まかに理解できたのが嬉しい。原料作物の品種と育て方、風土的な制約、目指す味や香りなどによる無限のバリエーション。芸術に近い豊かな表現を楽しむ文化が、消費側にも求められる。手作りのリスクと手間、コスト的な整合の問題もある。昔は「それしか無い」ゆえに存在した土着の良さを、意志を持って選べるか。個性の豊かさにどれだけ価値を感じるか、色々な行方のポイントになるだろう。

  • 活字スキー

    本書を選んだきっかけが何だったかは忘れちゃったものの、率直に言って面白かった。と同時に色々惜しいとも思った。タイトルからして、間違ってはいないんだけど真面目な学術書のような印象を与えてしまいそうだが、実際は自称・発酵デザイナーのやたら馴れ馴れしいヒラクくんが酒やら味噌やら醤油やらの発酵文化をメインにしながらレヴィ・ストロースだの贈与論だの中動態だの、あっちこっちに繋がり広がるオモシロ話を繰り広げ、人と自然の営みについて多方面から刺激してくれるのであるよ。

  • 木ハムしっぽ

    フランクな講義を聴いているような軽妙な文体でありながら、味噌や醤油で親しみのある発酵という営みに目から鱗の説が満載。 文化人類学の大家が発見した、ニューギニアの島々で行われていた「クラ」の文化に、菌とヒトとの交流である発酵をなぞらえ、発酵文化人類学と称ある辺りは見事な論説。加えて、美術と醸造とを対比する考えにはしびれました。『美は予定調和ではなくリスクと格闘するチャレンジの中でしか生まれない』発酵と向き合う「醸造」もそうであると。 今年読んだ最もお薦めの本のひとつ。

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