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西洋美術の歴史 7

小佐野重利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784124035971
ISBN 10 : 4124035977
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代市民社会が成立した一九世紀、美術の世界も激変する。古代の理想美を絶対とする伝統的価値観から、美の基準は「今ここ」にあるとする近代的価値観へ。新しさ、独創性を追求し続ける美の革命が始まる。ダヴィッド、アングル、ドラクロワ、クールベ、マネ、モネ、セザンヌと連なるフランス絵画をはじめ、スペインのゴヤ、ドイツのフリードリヒやナザレ派、イギリスの風景画やラファエル前派など、多彩な芸術が同時多発的に出現する。

目次 : 序章 一九世紀美術とは何か/ 第1章 フランス、イギリス、アメリカ(一九世紀前半1)/ 第2章 大陸周縁部の美術(一九世紀前半2)/ 第3章 レアリスムの時代(一九世紀後半1)/ 第4章 印象派から世紀末へ(一九世紀後半2)/ 終章 一九世紀から二〇世紀へ

【著者紹介】
尾関幸 : 1967年生まれ。東京大学大学院人文科学系研究科博士後期課程単位取得満期退学。ベルリン自由大学Ph.D(哲学)。現在、東京学芸大学教授。専門はドイツの古典主義・ロマン主義美術。第8回鹿島美術財団賞受賞(2000年)

陳岡めぐみ : 1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、国立西洋美術館主任研究員。専門は近代フランス美術。『市場のための紙上美術館―19世紀フランス、画商たちの複製イメージ戦略』(三元社、2009年)第27回渋沢クローデル賞LVJ賞、担当展覧会に「ユベール・ロベール時間の庭展」(2012年)第8回西洋美術振興財団学術賞

三浦篤 : 1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。パリ第四大学Ph.D(美術史)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はフランス近代美術史、日仏美術交流史。『近代芸術家の表象―マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画』(東京大学出版会、2006年)第29回サントリー学芸賞。フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章(2015年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 個人の独創性に重きを置く近代的芸術観の誕生、歴史画を頂点とする絵画のヒエラルキーの崩壊、小芸術(装飾や家具)と大芸術の境界線の消失、アカデミックシステムから画商=批評家システムへの移行、など今日の芸術をめぐる環境の下地となるような状況を生み出した19世紀。「アカデミズム(新古典主義)vsロマン派→レアリズム→印象派」のような簡単な図式では捉えられない細部(折衷派の存在)も掬いつつ、各国の美術もバランスよく解説する。激動と混乱の時代を丁寧にわかりやすく描き出した西洋絵画史のニュースタンダード。

  • ラウリスタ〜

    19世紀美術は、アカデミムから印象派、そして20世紀抽象画への橋渡し、という流れでフランス中心に解説されることが多いが、本書はイギリス、ドイツなど周辺国でのそれほど直線的というわけでもない変化にも注意を向ける。1880年代はポスト印象派といわれるが、それは一つのグループというわけではない。この時期の象徴派、自然主義絵画(ここではアカデミスムと印象派の折衷のこと、バスティアン・ルパージュ、ダニャン・ブヴレなど)、どちらも国際的な広がりを持つ(1889年の万博などにより)。ベルギーのレオン・フレデリック面白い

  • mamei

    美術展などで、ロマン派や印象派、ラファエロ前派など特定のムーヴメントごとの作品を見て知識を得ることは今まであったが、それらの各美術運動がどういう繋がりを持っているのかを歴史的に俯瞰することが可能になり役立った。ラファエロ前派が象徴主義的で、フランス絵画の方がリアリズム的というのも自分にとっては新情報だった。

  • Bevel

    帯のキャッチーさよ 三浦先生の素晴らしく豪快なまとめ。19世紀前半が明快にまとめられているのも良かった。

  • wayono

    ほぼ通読したけれど、気になるところをつまみ読みするだけでおもしろく、かなり充実した情報が得られる。バランスよくできているが、筆者の専門領域により内容にやや偏りもある(フランス美術が多いのは当然ながら、ドイツ美術の分量が妙に多く、イギリス、イタリア美術はもっとあってもよいような)。とはいえ普段こういった概説書ではほとんど触れられない東欧、北欧の美術にも目くばせされているところは素晴らしい。

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