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科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

寺田寅彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001145106
ISBN 10 : 4001145103
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

電車の混雑には法則があるか?虫たちは何を考えているのか?身近な自然や出来事を鋭く観察した、明治の物理学者による科学エッセイ。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • NAO

    「瀬戸内海の潮流」の話などは分かりやすくて興味もわきやすいが、そのすぐあとの「茶わんのお湯」の話ではそんな細かいことにまで注目するのかと驚かされる。「蜂」の話でも、最初はこどもたちのためには蜂の巣を除去しなくてはと思っているのに、蜂が巣を作る行程の観察に夢中になって除去を先延ばしにしてしまう。巣を作られなかったからいいようなものの、蜂がい続けて大きな巣になっても観察していそうで、家庭人としては心配だ。「夏目漱石先生の追憶」は、漱石との出会いや関係が詳細に描かれていて興味ふかい。

  • たつや

    いま、密かに岩波少年文庫の読書祭りをひとり寂しく開催中に偶然見つけた本書は当たりでした。作者は物理学の田丸卓郎と夏目漱石に影響を受け、文章の書ける科学者的存在だったようですが、この本を読むまで、名前すら知りませんでした。「電車の混雑について」から「昼顔」など、テーマは、はばひろく「こわいものの征服」と「津波と人間」は、数年前の震災を予言したようで鳥肌が立った。そして、解説で「我輩は猫である」の寒月のモデルが本作の寺田さんと知り、「夏目漱石先生の追憶」を読み直す。

  • ひよピパパ

    物理学者にして夏目漱石と交友があった寺田寅彦の随筆集。池田了の編。外山滋比古が某かの書で絶賛しているだけある。物事を科学的見地で捉え豊かな表現で綴る寺田の随筆はどれも味わい深い。「藤の実」「蓑虫」「草をのぞく」等の諸編は植物や生きものを物理学の視点から捉えたものでユニーク。「津波と人間」は、東日本大震災の起こる遙か前に、まるで予期していたかのような指摘でグサッと胸に刺さった。「科学者とあたま」は、頭の悪い自分へのエールに聞こえた。「夏目漱石先生の追憶」は、心あたたまる師弟の交流が眼前に浮かぶかのよう。

  • たかしくん。

    いつかは読み通したいと、かねがね思っていた寺田寅彦の作品。物理学者にして、夏目漱石も認める文筆家。派手さはないけど、明治時代の骨太なかた。「電車の混雑について」「線香花火」は、特にそれを象徴する作品かな?と、勝手ながら解釈してます。「津波と人間」・・この内容、直近の三陸海岸とほぼオーバーラップしてます、いやいや、既視感というべきか?

  • jjm

    「蜂」ハニカムは外周一定で面積最大、自然の不思議「解かれた象」動物園で同じ場所を行ったり来たりしているライオンを思い出した。ストレスフル。戦争は正義ともう1つの正義の戦い「金曜日」何かが金曜に連続すると不思議に感じるが、水木金でも実は同じ「身長と寿命」時間の相対性。時間は人体の周期を基準であり、羽虫の寿命が短いわけではないかもしれない「津波と人間」人間はすぐ忘れるもの、準備もどこまですればいいものか「涼味数題」日本人の感じる「涼しい」という感覚は実は独自のものかも。風鈴。なるほど

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