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人間と宗教あるいは日本人の心の基軸

寺島実郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000615051
ISBN 10 : 400061505X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

極端なまでに政治権力(国体)と一体化した国家神道の時代への反動から、ひたすら経済の復興・成長を最優先する「宗教なき社会」を生きてきた戦後日本。しかし、「宗教ではなく繁栄を通じた幸福」を支えた二〇世紀型の工業生産力モデルは、デジタル時代のいま機能不全に陥り、コロナ禍の下、日本の埋没は著しい。イラン革命の衝撃に揺れる中東、また現代のバベルの塔たる米国と、世界を歩いてきた経済人が、生命の意味を再考し、日本人の心の基軸の再構築を問い返す、体験的宗教論。

目次 : 1 人類史における宗教―ビッグ・ヒストリーの誘い/ 2 世界化する一神教―現代を規定する宗教/ 3 仏教の原点と日本仏教の創造性/ 4 キリスト教の伝来と日本―日本人の精神性にとっての意味/ 5 神仏習合―日本宗教史の避けがたいテーマ/ 6 江戸から明治へ―近代化と日本人の精神性/ 7 現代日本人の心の所在地―戦後日本を問い直す

【著者紹介】
寺島実郎 : 1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。米国三井物産ワシントン事務所所長、三井物産常務執行役員、三井物産戦略研究所会長等を経て、現在は(一財)日本総合研究所会長、多摩大学学長、(一社)寺島文庫代表理事。国土交通省・国土審議会計画部会委員、経済産業省・資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • breguet4194q

    パンデミックの渦中でレジリエンスが最も必要とする現在こそ、宗教の真価を問われる時代である、との主張は、大いに賛同できる。本書は、人類史的な史観から入り、世界宗教の動向から日本の宗教事情を俯瞰している。特に国家神道の存在感について納得。日本人の宗教に対する意識の低さは、戦前国家神道を強制された結果、敗戦と言う結末を受け止めざるを得なかった屈辱感が影響したと思います。そもそも人間の為の宗教であって、その逆では絶対ない。改めて自分の意識の有り様を考察する一冊となりました。

  • ふくとみん

    図書館で目について借りて読んだ。テレビに出ているのは見ていたがこんな本を出しているとは知らなかった。北海道出身で日本が見わたせるのか、探し求めていた本にめぐり会えたような喜びがある。日本人と宗教を考えながら私も初秋の比叡山から星を見上げてみたいと思った。

  • かっさん

    人間と宗教 #読了 日本人の宗教観がどのように形成されていったか、各宗教の歴史と、日本の歴史双方を追いながらバランスよく、まとめてある。最後の方に少し著者の考えが出てくるけど、全体的にはフラットに資料まとめました、って感じ。教養として日本宗教史全体の流れをつかむにはとてもいいと思う https://t.co/uhIegWUkdZ

  • Steppenwolf

    G現在信頼する数少ない良識派と考えている著者による宗教と人間,特に後半は神道との関わりを論考している.私にとって初っ端の一神教に関する歴史的な説明が面白かった.後半にいたると誰とは言わないが活躍中の政治家の薄く底の浅い宗教観に基づく憲法変更について考えさせられた.せめて本書の著者の文献読破・考察を経ていることを感じさせてくれと言いたい.ショックな記述があった.私のような無宗教ほど今際の際にパニックに陥る傾向にあるという著者の知り合いの医師のコメントが書かれていた.

  • Go Extreme

    三つのプロローグ 人類史における宗教―ビッグ・ヒストリーの誘い 世界化する一神教―現代を規定する宗教 キリスト教の世界化とローマ帝国―欧州史の深層底流 キリスト教の東方展開の基点としてのビザンツ帝国 中東一神教の近親憎悪イスラム教 vs.キリスト教、ユダヤ教 イスラムの世界化とアジア、そして日本 仏教の原点と日本仏教の創造性 キリスト教の伝来と日本―日本人の精神性にとっての意味 神仏習合―日本宗教史の避けがたいテーマ 江戸から明治へ―近代化と日本人の精神性 現代日本人の心の所在地――戦後日本を問い直す

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