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21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ

寺岡裕治

User Review :1.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784873764405
ISBN 10 : 4873764408
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

激動の現代、ドキュメンタリー映画から生きる知恵を探り出そう!気鋭の執筆陣がドキュメンタリー映画を語る!

目次 : 1 3・11/ 2 民主主義/ 3 女性/ 4 マイノリティ/ 5 原子力発電/ 6 生活/ 7 こども/ 8 ドキュメンタリー×フィクション/ 9 セックス/ 10 レクイエム?/ 11 HIPHOP/ 12 テレビ

(「BOOK」データベースより)

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本書を読む前に本書の成り立ちと当時の時代...

投稿日:2021/06/17 (木)

本書を読む前に本書の成り立ちと当時の時代の空気は理解しておく必要がある。当時は安倍第2次政権の成立後、アベノミクスで経済の改善という状況があり、それ以上に3.11の余波がまだまだ日本人の心に残っていた時代である。ちなみに、この時期に2021年に開催されることになるであろう東京オリパラが決定している。 こういう時代になると、政権に対する反発を表明することが一つのファッションとなり、この本のはじめにという導入の対談において、「日本は民主化しつつある」という発言から始まっている。この発言から、いわゆる日本の左側勢力(日本の左翼は国際標準のリベラリズムではないのであえてサヨクといわせてもらう)の論者に集中していることが分かる。 そう、サヨク陣営によるドキュメンタリー映画のカタログとなっているため、脱原発に3.11の被災地のドキュメンタリー、官邸前の抗議活動に沖縄基地問題が主に紹介されており、申訳程度にセックスやhip-hopなんかを触れている。 21世紀を生きのびるためにはこれだけでは足りない。まずは決定的に足りないのが、経済活動と格差、とくにテクノロジーがもたらすクリエイティブクラスとその他クラスの致命的な差である。また、米中の2強となった現状において、それぞれの情勢を理解せずして、両国に挟まれた位置にいる日本国はどうして生きのびることができるというのか。いや、経済も地政学も国際関係も分からなくてもいい。だとしても、ドキュメンタリー映画を扱う書籍で王兵やフレディック・ワイズマンがいないのはなぜなのか。彼らの映画は映画としての出來があまりによく、とと長いこと以外には誰でもみたら腰を抜かす。これくらい、映画としての出來がいいものをもっと紹介すべきではないか。 このようにサヨク陣営に足りないことが明確に分かる書籍となっており、カツを入れたい一冊である。

DJもちお さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • imagine

    「2010年以降」の「生き延びるための知恵」についての映画を集めた一冊。手作り感があり商業主義からは解放されているが、書き手は玉石混交かつ支離滅裂。良かったのは三上智恵、阿武野勝彦、土屋敏男、東良美季。酷いのは出演作の意義が理解できていない外山恒一、映画を作る動機となる熱量自体を冷笑する開沼博。SMAP謝罪会見評も目新しさは無い。映画から松江哲明、森達也、テレビから清水潔、国分拓といった代表選手が文を寄せていないのはなぜなのか。依頼すらしていないならば良識を疑う。岩佐寿弥『オロ』評の岡田秀則がMVP。

  • nizimasu

    最近、想田和弘さんをはじめとして随分ノンフィクションの作家が増えているのと思いきや原一男さんとか小川紳介さんとかでてきて昭和っぽいイデオロギーやノンフィクションの作法というものからあまり変わっていないのかなと思った次第。ただそこには圧倒的な福島の原発の問題があるわけだけどそこに世間にも届く広がりのある作品がちょっと感じ取ることはできなかった。あと性のジャンルでいまだにテレクラキャノンボールとかを論じていて随分古いなと。やっぱりそこには圧倒的な労力で目先の心地よさを粉砕するようなノンフィクションがみたいもの

  • Rusty

    いいドキュメンタリー映画が沢山あるのに、残念ながら地上波(奇的に放映されてもド深夜)どころか地方の映画館ではほとんど上映されず、本書で紹介されている映画も半分近くはDVDになっていないから「見る方法」欄には自主上映会のお問合せ先ばかり。『死刑弁護人』とかDVD出たら絶対買うんだがなぁ。今年のベルリン映画祭金熊賞がドキュメンタリー『火の海』だったりするのに…まあ、いい映画=シネコンで上映される映画じゃないのはドキュメンタリーに限らないか。

  • hiratax

    ドキュメンタリー好きには良い並びなんだが、ドキュメンタリー村に閉じている気も。結果的にそうなったのか、編者や出版社のセンスなのかわからなないけど。都築響一が「夜露死苦現代詩」を上梓したら現代詩論壇に黙殺されたエピソードがあって、その論壇的なものがこういう本なのかなと。でも、あれがない、これがない、の反論を受け付けていたら前に進めないんだけど。

  • レンコン餅

    21世紀の概念に疑問視が挙がるけれど、日の目を見ない(本当に失礼)ドキュメンタリーを残す意味がよくよく分かる。第二弾は、世界のドキュメンタリーでいかがでしょうか?

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