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日本人が移民だったころ

Saho Terao

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309031224
ISBN 10 : 4309031226
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「生きることを考えなきゃね。朝起きたら朗らかに」札幌、沖縄、そしてパラグアイ―。終戦後、植民地から日本へ引き揚げた家族たちが、開拓やさらなる移住によって辿り着いた場所とは。歴史に翻弄された庶民の「声」を拾い集める、聞き書きルポルタージュの決定版!

目次 : 父のいない戦後―札幌・平尾富士子さん/ 台風と格闘した開拓―種子島・中川博司さん/ 遊水地に拓いた未来―我孫子・玉根康徳さん/ PTSDを呼び起こされる戦後―那覇・上原良二さん/ 死亡も補償も認められない 一六歳の兄の戦死―那覇・阿良光雄さん/ 靖国に祀られた母―札幌・野村武さん/ パラグアイからアルゼンチンへ―埼玉・鈴木光さん/ 除草剤入らなかったらつぶれてた―パラグアイ・フラム 溝際孝市さん/ 二つの大和村を生きた夫―パラグアイ・エンカルナシオン 中村博子さん/ 移民の子が大使になった―パラグアイ・フラム 田岡功さん

【著者紹介】
寺尾紗穂 : 1981年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化コース修士課程修了。2006年にシンガーソングライターとしてミニアルバム『愛し、日々』をリリース。07年にアルバム『御身』でメジャーデビュー。音楽活動のかたわら、ノンフィクションやエッセイを執筆し、文筆家としても活躍中。09年よりビッグイシューサポートライブ「りんりんふぇす」を主催。21年、自身のレーベルとして「こほろぎ舎」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かふ

    「高橋源一郎の飛ぶ教室」でゲストだったシンガーソングライターの寺尾紗緒の本。聞き書きで戦争中に植民地に渡った人々の終戦(当時は難民だった)の歴史書では書かれない声の集積。それは証言として貴重なものだろう。兵隊から譲り受けた洗面器が煮炊きや洗い物の様々な用途を成すのに金子光晴の詩を連想させた。

  • Sakie

    日本にも移民を大勢送り出した頃があった。皆が食っていけるだけの食料を生み出せなくて、あるいはもっと豊かに暮らせる地を求めて、戦前には例えばパラオや満州、フィリピン、引き揚げては離島や北海道、戦後に再びブラジルやパラグアイへと家族や親戚ごと渡る、それを国策として政府が旗を振った。著者は近頃の若者が海外で職を得る報道にも触れる。彼らは海を渡り、家族を得て子孫が日本に戻ってくるかもしれない。そうした流れの中に、今の日本の、海外にルーツを持つ人を差別する狭隘な風潮も変わることを期待している。私もそれは好いと思う。

  • 移民を送り出す側であった当時の日本。今でいう出張や駐在と違い、帰る場所をなくして一家丸々の移住なんて、どれほどの覚悟と困難と犠牲が必要か。この聞き書きですら、語れるほど強い人の物語だけなのだろう。 ──いやしかし、御本人の精霊のような歌声(大好きです)そのままの文体で、よ、読みにくい…!ヒラヒラと言葉が逃げていくのでちょっと大変でした。

  • T M

    ただただ、日本について知らないことがこんなにあるとは…という感想。北海道の先住民族について調べてたときも思ったけど、教育で教えられる日本の歴史ってほんとに真ん中のところだけを擦り倒してるという感覚を覚えた。 戦後も移民政策が取られてたことを知らなかったし、逞しく生きてきた人達のことも。そして現在まで繋がってることと。日本の移民の歴史を知ることで、今の日本の海外からの移民をどう考えるかという話は、違う視点を与えられるのだ。

  • 烟々羅

    ドキュメンタリーはひとの噂で総論(この本ならば当時の世界情勢とか日本の経済とか、移民に応募するような経済状態の人が当時どれくらい居て増えた原因はなにかなど)を期待して入手すると、一人々々について取材した詳細、各論ばかりであること多いなぁ。 わたしの期待が特殊なのか、噂に絶賛するひとの言い回しがあいまいなのか。各論を読む気分でなかったので今回はホント流し読み

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