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また、福祉が人を殺した

寺久保光良

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784871541114
ISBN 10 : 4871541118
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

3度も福祉事務所にSOSを発した姉妹が電気もガスも止められた厳冬の札幌で死んだ…生活保護バッシングの陰で頻発する餓死・孤立死。

目次 : 第1部 ルポ 福祉に3度、SOSを出したのに(事件報道―「まさか」、そして「またか」…/ 仲の良い姉妹/ 福祉に助けを求めたけれど/ 福祉事務所は何をしたのか/ 生活保護申請をめぐる数々のトラブル)/ 第2部 鼎談 生活保護バッシングの陰で悲劇頻発

【著者紹介】
寺久保光良 : 1948年生まれ。さいたま市出身、日本福祉大学2部社会福祉学部卒業。小川赤十字病院で医療ソーシャルワーカー、埼玉県和光市福祉事務所で生活保護ケースワーカー、榎本クリニックで精神医療ソーシャルワーカーを経て、高知女子大学(現高知県立大学)講師、あさひ共同作業所所長(高知市内)、山梨県立大学教授を歴任。退職後、フリーライターのほか、「笑い療法士2級」「笑い伝道師」として、「苦しいときこそ笑いを」をモットーに活動している

雨宮処凛 : 作家・活動家。1975年北海道生まれ。2000年自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。以来、「生きづらさ」についての著作を発表する。2006年からは新自由主義のもと、不安定さを強いられる人々「プレカリアート」問題に取り組み、取材、執筆、運動中。メディアなどでも積極的に発言。3・11以降は脱原発運動にも取り組む。2007年に出版した『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)はJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。「反貧困ネットワーク」副代表、『週刊金曜日』編集委員、フリーター全般労働組合組合員、「こわれ者の祭典」名誉会長

和久井みちる : 北海道生まれ。大学卒業後、障がい者、高齢者、子どもの介護や支援に携わる途中、地方公務員として福祉現場を経験。ドメスティック・バイオレンスによってうつ病を発症し、失職。生活保護制度を利用するに至り、生活保護問題改悪に当事者として関わりながら3年半を過ごす。現在は再就労ができるようになっている。生活保護問題対策全国会議会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • aoi

    レポートに札幌姉妹孤立死事件のことを入れたくて読んだ。 題名が感情的だなぁ〜と思ってたけど文章にも感情が乗ってて「うーん(困った)」となった。 姉妹が以前生活されていた地域は炭鉱で栄え、衰退した町であった事に興味が出た。日本の産業構造的な問題により地域の衰退や貧困化を表しているようだった。仕事を求めて都市に出ても障害を持つ妹さんとの暮らしの中で孤立と貧困を断ち切るのは難しかっただろうなぁ。40代という若さで同居する姉妹共々亡くなられた(病死・凍死)と思うと凄く胸が痛む。 寺久保光良(2012)あけび書房

  • 永田 誠治

    読むと憤りで震える。寝る前に読むと怒りで眠れなくなる。生活保護受給額が過去最高である現在、なぜこの姉妹は受給出来ず、死ななければならなかったのか。そこには相談に来た段階で出来るだけ追い返せという国ぐるみの方針があった。その一方マルボウにはホイホイ受給させる現実。桶川ストーカー殺人と並ぶ"殺人的お役所仕事"と言えよう。この本は政治家、自治体、福祉に携わる人間全員に首根っこ捕まえて読ませたい。

  • ふみ

    わたしは日本は好きですが、こういうニュースを見る度に「冷たい国だなあ」とも思ってしまいます。これは側面的な物の見方かも知れませんが。河本さんに対する生活保護バッシングのときもすごく違和感を感じました。周りに意見が同じ人が居なかったから自分の考え方がおかしいと思っていましたが、この本にわたしが聞きたかった意見が書かれていて、ホッとしました。不正受給をしている人は最低だと思うけれど、過剰な生活保護バッシングは人を殺したり、自分の首も締めることになるかもしれない。とても怖くなりました。

  • だいすけ

    読みやすい文章ではなかったが、何とか読了。支援者がいないと、申請できないという事実。この事実が当事者本人を傷つける。

  • さとぞう

    「福祉が人を殺した」を読んだあと、しばらく経ったが、偶然図書館で「また」という衝撃の題名の本を見つけ、読んだ。この本にかかれている姉妹困窮死の事件はもう6年くらい前のことだったが、ニュースで見たのを思い出した。両親がおらず、知的障害の妹と懸命に生きようとした姉が急死し、残された妹は凍死・・・なぜ?と思う。そして、30年前と同じ札幌市白石区で起きたこと。同じようなことがまた起こるなんてありえない。日本の生活保護、福祉行政について深く考えてしまった。6年経った今はどうなんだろう?

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