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奈良監獄物語 若かった明治日本が夢みたもの 小学館クリエイティブ単行本

寮美千子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778035433
ISBN 10 : 4778035437
Format
Books
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
磯良一 ,  

Content Description

奈良の町を見下ろす丘に美しい刑務所がありました。明治時代につくられたその赤煉瓦の建物は罪をつぐなう人々を見守り戦後は少年刑務所として傷ついた子どもたちの心を抱き、癒し、育みました。人生を再出発するための希望の場所として設計された旧奈良監獄一〇九年の歴史を描く後世に語り継ぎたい物語です。

目次 : 坂の上の赤煉瓦/ 美しい刑務所/ 明治五大監獄/ 黒船来航と不平等条約/ ギス監から近代的監獄へ/ 囚人たちが積んだ赤煉瓦/ 五翼放射状舎房/ 暗い時代/ 阿修羅さまたちの疎開/ 若草理容室/ 花火/ 監獄法の改正/ やさしさを響かせる楽器/ 取り壊しの危機/ 町の人々の願い/ 喜びと悲しみ/ 別れの演奏会/ 未来への船出/ 資料編(奈良監獄建築配置図/ 明治五大監獄/ 旧奈良監獄の歴史)

【著者紹介】
寮美千子 : 1955年、東京生まれ。1986年、毎日童話新人賞受賞。2005年、泉鏡花文学賞を受賞。翌年、奈良市に移住。刑務所の名煉瓦建築を見に行ったことがきっかけで、2007年から足かけ10年、奈良少年刑務所で、夫の松永洋介とともに「社会性涵養プログラム」の外部講師として絵本と詩の授業を受け持つ。2014年、山下洋輔氏を会長に迎え「奈良少年刑務所を宝に思う会」を立ちあげ、建物の保存運動を行った

磯良一 : 1962年、群馬県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。スクラッチ・イラストレーションの技法で書籍、雑誌、絵本などの装画や挿絵を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ネギっ子gen

    奈良の町を見下ろす丘に美しい刑務所があった。その赤煉瓦の建物は罪を償う人々を見守り、戦後は少年刑務所として傷ついた子どもたちの心を抱き、癒し育んできた――。『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』の著者が、人生を再出発するための希望の場所として設計された旧奈良監獄109年の歴史を描いた物語。4年前に国の重要文化財に指定された「旧奈良監獄」には、三つの呼び名がある。明治の竣工時が「奈良監獄」、大正末期から敗戦直後までが「奈良刑務所」、そして戦後の「奈良少年刑務所」。⇒ 

  • とよぽん

    サブタイトルに「若かった明治日本が夢みたもの」とある。監獄と不平等条約の関係が分かった。治外法権の改定に向けて明治政府が最も力を入れた犯罪者の処罰と更生施設。設計は司法省の技官だった山下啓次郎。欧米8か国、30カ所以上を視察して、犯罪者の人権に配慮した監獄を設計し、受刑者たちがレンガを焼いて積んで、1908年(明治41年)に完成した。立派な建物であり、それ以上に職員や更生プログラム、地域の人々が素晴らしかった。磯 良一さんのスクラッチ・イラストレーションによる絵も見事だ。

  • ヒラP@ehon.gohon

    「奈良監獄」という言葉から、投獄とか罪人とか、ネガティブなイメージを持った自分が恥ずかしくなるほど、この施設の辿った歴史は美しさに満ち溢れていました。 監獄は罰する場所ではなくて、悔改めた受刑者たちが再出発するための場所なのだという、強い信念で存在し続けてきたその場所は、みんなに愛される場所となりました。 その変遷が美しくて気高い絵で、語られています。

  • horihori【レビューがたまって追っつかない】

    SNSのフォロワーさんが奈良監獄に行かれていたので、読んでみた。見学に行きたい熱が上がった。

  • ニコぴよ

    明治の頃の監獄建設計画、国に勢い、携わる人の志しの高さを感じる。江戸時代からのギス監、絵で見てもこわくて辛そう。罪人は人扱いされず、思想犯は一部屋置き等を知り驚く。煉瓦造りのあの煉瓦を、囚人が焼いて造りあげたこと、戦中は国宝となる仏像を受刑者達が吉野山に運び疎開させたなど、知られてない事がこんなにもあるなんて。国の設備だからこそ建替え計画も容赦なく、あんなに建築物として素晴らしいのにと、驚きつつ残った事にホッとした。エッチングのイラストも美しく、面白く読めたと表現して良いか迷うけど、素直に面白く読めた。

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