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木簡・竹簡の語る中国古代 書記の文化史

富谷至

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000268462
ISBN 10 : 4000268465
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
冨谷至 ,  

Content Description

古代中華帝国の辺境地帯で発見された、官僚や兵士たちが書き残したおびただしい木簡群…。古代びとは文字をどのように使いこなしたのか。竹簡・木簡から紙の時代へ、「紙本成立前夜」の多様な書記文化を提示する。

【著者紹介】
冨谷至 : 1952年生。中国法制史、簡牘学。現在、京都大学人文科学研究所教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    紙の発明前後の最新の概論のような本だと思っていたが、なかなかどうして、大いなる提起の書でもあった。「竹帛に書す」という言葉はあっても、その本物を実見できず、想像するしかなかった時代は、20世紀の西域探検で終わりを告げ、今や古代の行政文書を分析できる時代である。中央集権国家の文書行政の厳密さ、悪く言えば煩雑さが、楼蘭文書からうかがえるのは、実に興味深い。また、「孫子」や「急就篇」をめぐる論考が、特におもしろい。

  • 富士さん

    再読。組紐を結びかえればドラックアンドドロップのように、書き換えることなく自然に文章を組み替えることが出来る簡牘メディアは、すべていちから書き直さなければならない紙メディアとは違う。この違いが非体系的な行政法から体系的な行政法へと変化させ、律令国家を生んだという著者の論は、正にメディアが強いメッセージとして実際に作用し、国家制度に影響した事例としてとても興味深く、メディア論的にも注目すべき名論だと思います。なぜか最後に自世代中心的なメディア観を語って終わるのが意味不明ですが、歴史学に止まらない名著でした。

  • in medio tutissimus ibis.

    簡牘から紙への書写材料の移行は暫時的なものであった。紙の普及度合とは別に、簡牘の物理的性質(割符にしたりファイル機能を持たせられる等)と、それを利用した行政の様態(漢令の法形式は未完成なファイルであった)により、分野によっては長く簡牘は利用され続け、罫線の様にその形式は紙の上にも痕跡を残す事になった。逆に、書写材料の移行は行政の形態をも変化させたのである(晋令は典籍)。翻って今日、電子メディアへの移行によりコピー&ペーストの乱用による、字の某客と自分の考えでない考えを組み込んだ文書の流布を著者は危惧する。

  • amr

    上奏分+認可+執行文言のようにどんどん簡が付け加えられていく、というシステム面白い!(^o^) 竹簡木簡にはこんな機能もあったのかー

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