Product Details
ISBN 10 : 4022631171
Content Description
飢え、酷寒、重労働という「三重苦」に耐え、シベリア捕虜たちが生き抜いた強さはどこから生まれたのか。彼らが残した絵画、俳句・川柳・短歌、コムソモリスク、沿海地方、ライチハ、チタ、カラガンダなどで数多く生まれた捕虜楽劇団の活動から、苦難の体験を「生きる力」に変えた芸術表現と精神性をたどる。回想記・手紙・ロシア紙など史料のほか聞き取り、フィールドワークから彼らの内面世界を描く。登場するのは名曲「異国の丘」でも知られる作曲家・吉田正、栗原照夫(後のスマイリー小原)、黒柳守綱、山本幡男、田中猛、蜂谷彌三郎、阿彦哲郎、「ハバロフスク日本人墓地の墓守り」として知られる吉田明男ほか、香月泰男、横山操、佐藤清らの絵画、木内信夫のイラスト画なども紹介。南信四郎、戸泉米子といった通訳たちの奮闘や、著者に送られた外国発のメールから調査し判明した元満鉄調査マン・原田道治の数奇な運命と交流についても描く。
目次 : シベリア抑留を理解する8つのポイント/ 第1部 収容所の文化活動(「異国の丘」誕生話/ 楽・劇団の登場 ほか)/ 第2部 日本人とロシア人の交流(ロシア語と通訳たち/ 名通訳の南信四郎と戸泉米子 ほか)/ 第3部 望郷、一時帰国か永住か(ハバロフスクに生きて―吉田明男と田中猛/ 二つの愛、二つの祖国―蜂谷彌三郎 ほか)/ 第4部 資料ゼロから始めて(あるソ連帰化者―ロシア紙記事から/ ある満鉄調査マン―外国発メールから)/ 運動史―要求から記憶の伝承へ
【著者紹介】
富田武 : 1945年、福島県生まれ。シベリア抑留研究会代表世話人、成蹊大学名誉教授。東京大学法学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程満期退学。予備校講師、大学非常勤講師などを経て成蹊大学法学部教授、同法学部長などを務める。専門はロシア・ソ連政治史、日ソ関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
kana
読了日:2022/09/11
としき
読了日:2022/07/27
Go Extreme
読了日:2022/07/12
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

