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ロック入門講義 イギリス経験論の原点 ちくま学芸文庫

富田恭彦

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480098337
ISBN 10 : 448009833X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「人間の知識の起源と確実性を探求し、あわせて信念や意見の根拠を探求することが私の目的である」。ジョン・ロックは、近代哲学の基盤というべき「認識論」において、最初のアプローチを試みた一人である。しかし、その仕事に対しては誤読が重ねられ、真意は充分に捉えられてこなかった。例えば、ロックは心の直接的対象を観念と設定したため世界へのアプローチを不可能にしてしまったという批判等だ。イギリス経験論の原点となったロックの思想の真意とはどのようなものだったのか?社会思想・政治哲学でも知られるロックの形而上学的真価に迫る。平明な筆致による、書下ろし学芸文庫オリジナル。

目次 : 第1章 ロック略伝―一六三二年〜一七〇四年/ 第2章 観念はヴェールではない―仮説の論理の無理解に抗して/ 第3章 経験論―「白紙」からの出発/ 第4章 感覚と概念的把握―ロックを心像論者とする誤解に抗して/ 第5章 抽象観念説はナンセンス?―もう一つの流言/ 第6章 単純観念を求めて―可感的単純観念と可想的単純観念/ 第7章 観察の理論普荷性への視点―モリニュー問題/ 第8章 現代指示理論の二重のさきがけ―記述主義と反記述主義のはざまで/ 第9章 創造的変化の思想―ローティの批判にもかかわらず彼の先駆者として

【著者紹介】
冨田恭彦 : 1952年、香川県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。京都大学博士(文学)。ハーバード大学客員研究員などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ロックの経験哲学を解説した本。 ロック...

投稿日:2021/04/18 (日)

ロックの経験哲学を解説した本。 ロックといえば「市民政府論」が有名だが、本書は珍しく「人間知性論」を解説した本。 経験論(人間知性論)的な考え方をベースとして、市民政府論が書かれた(展開された)ことがわかる。 ロックの著作(邦訳)は古いものが多く、絶版本にもなっているので、本書は文字通り入門本としての手頃さを備えているように思う。 ロックが現代にも通用する哲学者であることを知れた。

一ユーザー さん | 不明 | 不明

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