他の『富江』を観たことがないので比較することができないんですけれども、本作はホラーの割には、気持ち悪いけど怖くはないという感じです。仲村みゆはさすがにめちゃめちゃ見栄えのあるビジュアルで、非常に出来のいいアイドル映画になっています。

「あんたって相当変態だよ」と言われた後の宮崎あおいの表情がいい。聖セバスチャンの殉教かなんかの絵の本を部屋で友達にみられたときの場面。家に不法侵入してきたいじめッコを金属バットでボコボコにする親父（國村隼）とか名場面もあるし、暗くて貧乏くさい家屋やボソボソ喋る父娘もいいかんじ。

ホラー感はほとんどない。人間の回復(あおいちゃんの方)が歪んだ方に向かっていて、なんだか悲しさを覚える。富江の動機が弱いというか見当たらないのが残念。

ちょー＾＾ー切ない