Books

酔鯨 山内容堂の軌跡 土佐から見た幕末史 講談社現代新書

家近良樹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065259108
ISBN 10 : 406525910X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時は幕末、攘夷の嵐が吹き荒れ、崩れゆく幕府、実力をつける薩長の波にもまれながら理想をかなえようとした殿様が土佐にいた。隠れた名君、「鯨海酔侯」山内容堂の生涯に迫る。

目次 : はじめに 知られざる「いと面白き」人物/ 第1章 青年藩主の誕生/ 第2章 将軍継嗣問題/ 第3章 桜田門外の変と容堂/ 第4章 将軍上洛と参預会議/ 第5章 土佐勤王党の弾圧/ 第6章 土佐藩の路線転換/ 第7章 四侯会議と帰国/ 第8章 王政復古クーデター/ 第9章 小御所会議/ 第10章 明治初年の山内容堂

【著者紹介】
家近良樹 : 1950年、大分県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士(史学、中央大学)。専攻は幕末史を中心とした日本近代史。大阪経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • MUNEKAZ

    山内容堂の評伝。著者は容堂の見識、とくに早いうちから立憲政体の構想を抱いていた部分を高く評価している。一方で実務家としてあまりに粘りに欠ける姿勢など、欠点についても指摘する。薩長とは一線を画したスタンスでかつ熱烈な慶喜推しだった容堂が提案したからこそ、大政奉還は徳川慶喜に容れられた。容堂の独自のポジション取りが奏功した好例であるが、同時にそこから慶喜中心の新たな政体まで周旋できないところが、また限界か。「勝者の中の敗者」という評がなんともしっくりくるところ。ただ晩年まで寂しさは感じない気風の良さが救い。

  • ジュンジュン

    容堂の評判は芳しくない。薩長に比肩できなかったのは、彼がチャンスに見逃し三振を繰り返し、土佐勤王党を弾圧した事が影響しているらしい。そんな彼を、著者は積極的に評価しようとしている、曰く、開明的な、英邁な君主だと。ほんの少し天の時を得なかっただけだと。500pを超える熱量には敬意を表するが、残念ながら僕の結論も芳しくない。開明”的”かもしれないが、真に開明とは言えない。英邁かもしれないが、あくまで藩主の枠内での事。山内容堂、所詮封建領主。勝者になったとして、はたしてドラスティックな改革ができただろうか?

  • 筑紫の國造

    幕末の「四侯」として知られる、土佐藩主山内容堂の評伝。一般的には、司馬遼太郎の「酔って候」などが有名だと思うが、本書は研究者によるだいぶ分厚い伝記である。本書を読むと、容堂が大酒飲みで豪快な一方、大事な場面で歴史の転換点で主役を果たせなかった事がよく分かる。幕末の人物としては、優れた見識の持ち主でもあった。著者による定説に対する疑問の提示も興味深く、ありきたりな幕末史にはない魅力を感じる事ができる。ただ、時折やけに砕けた表現が挟まれるところなど、読んでいて違和感を感じる箇所もある。

  • Go Extreme

    知られざる「いと面白き」人物 青年藩主の誕生:ペリー来航 吉田東洋と藩政改革 将軍継嗣問題:松平春獄 一橋派の敗北 桜田門外の変と容堂:処士横議の時代 大原勅使派遣と幕政改革 三条勅使と攘夷運動 将軍上洛と参預会議:文久政変の発生 参頂会議の開催 土佐勤王党の弾圧:禁門の変前夜 長州藩の敗北 土佐藩の路線転換:富国強兵策の採用 四侯会議と帰国:兵庫開港問題と長州藩処分問題 土佐藩の建白路線 王政復古クーデター:政権返上に対する賛否両論 小御所会議:なぜ再開後に沈黙したのか 会議後の容堂 明治初年の山内容堂

  • katashin86

    容堂公の評伝であり、土佐からみる幕末政局史としても楽しめる、流石家近先生の著書。幕末期の特徴は何といっても数百年領地で沈黙していた外様雄藩の飛躍だが、さほどの大国でもない土佐の国持大名が、幕末において「雄藩」大名となっていることの不思議を改めて考えてみたくなった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items