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その後の慶喜 大正まで生きた将軍 ちくま文庫

家近良樹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480434227
ISBN 10 : 4480434224
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1867年、大政奉還を行った徳川慶喜は歴史の表舞台から姿を消し、1913年に没するまで時代との係わりを断って静かに暮らした。旧幕臣たちとの微妙な関係、狩猟や写真など多岐にわたる趣味、たくさんの子どもを作った家庭人としての側面、そして自分を追い落とした明治政府と皇族への感情。謎に包まれた「最後の将軍」の長い余生を第一人者が鮮やかに浮かび上がらせる。

目次 : プロローグ 表舞台から姿を消した徳川慶喜/ 第1部 静岡時代の徳川慶喜(恭順表明から静岡に至るまで/ 言動を律する趣味人―明治初年代/ 取り戻されたゆとり―明治十年代/ 身内・知己の死と新しいものへの関心―明治二十年代)/ 第2部 東京時代の徳川慶喜(修復された皇室との関係―公爵授与以前/ 老いと自分史への協力―公爵授与以後)/ エピローグ 家範の制定と慶喜の死

【著者紹介】
家近良樹 : 1950(昭和25)年、大分県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専攻は幕末史を中心とした日本近代史。現在、大阪経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kokada_jnet

    2005年に講談社選書メチエで出たものが、2017年にちくま文庫に入ったもの。選書メチエからちくま文庫という流れに驚く。他にほとんど例がないのでは。慶喜が「朝敵扱い」から復権した後。皇太子時代の大正天皇と、互いに「フランクで開明的な性格」で意気投合し、盛んに交流したというのが、意外なエピソード。なお、慶喜邸を訪問して噺を演じたという三遊亭円朝の職業が「講釈師」となっており違和感が。家扶が記述した「家扶日記」でその記述となっていたとしても。円朝について著者が説明する文章では「落語家」とすべきでは。

  • Willie the Wildcat

    朝敵の自覚と卑怯者の烙印。十字架を背負った余生、胸に秘める思いのヒントは「明治天皇」。叶った謁見が外界との繋がりの回復であり、崩御が精神的にも十字架を下ろした瞬間ではなかろうか。多種多様な趣味は、世俗から離れ心を鎮める妙薬と推察。加えて、身内、側近、維新の主人公たちの死。これら3種類の喪失が、自ら課した心の鍵を外す。「人の噂も七十五日」とは言うが、45年強の”失われた”時間の妥当性や如何に・・・。

  • ホークス

    元本は2005年刊。最後の将軍徳川慶喜には、境界に立っている人のイメージがある。図太く既存の世界に座りこめず、かと言って独りよがりにもなれず、境界で立ち尽くす。謙虚と言うより不器用。本書は30才位で維新を迎えた後、慶喜が過ごした40数年の余生の話。徳川一族の中でも複雑な立ち位置で、裕福とも言えず、勝海舟らに見張られた窮屈な生活が長かった。新しもの好きの趣味人なのが救いでもあり、哀しくもある。銀座に自転車で出かけたり、芸人と意気投合したり。晩年、内乱を防いだ功績が内外で認められ、密かに嬉しそうなのが可愛い。

  • り こ む ん

    主に家夫日記をもとに維新後の徳川慶喜の人生を紐解く内容。朝敵とされ静岡にて、自身を律し、政情については一切口にせず、僅ではあるが日本の頂点に立った人物が、宗家の管理下で生活してゆくのは、どれほど惨め?(言葉がうまくみつからない)なんだろうと、思っていたけれど、以外に楽しんでる?心の奥底には、思うところもあったのだろうけれど、かなり気を使っていたのは、感じたけれど、穏やかな日々だったのか?と、晩年は復権も果たし、家としての自立もてきて…時間はかかったけれども、彼の人生の最期は幸せだったのだろうと想像すると

  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

    ▼第十五代将軍徳川慶喜が1867年に大政奉還した後の人生を綴る。▼永らく天皇家や皇族、旧幕臣から徹底して距離を置き、勝海舟らの監視の下に謹慎生活を送るが、新しい物好きの慶喜は狩猟や写真、自転車等の趣味に没頭。▼新政府から爵位を受け名誉回復したのち社交的な生活に変貌、最晩年に至った。▼彼は趣味という逃げ場があったおかげで抑鬱状態に陥らずに済んだのではないか。好奇心旺盛ですぐに行動に移す大正天皇と性格が似ていると感じながら読み進めると、案の定、年下の大正天皇と「友達」になっていた。貴重な記録を興味深く読んだ。

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