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中国パンダ外交史 講談社選書メチエ

家永真幸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065297278
ISBN 10 : 4065297273
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九世紀半ば、世界に「発見」された白黒でふわふわの珍獣。愛嬌のある姿に世界は魅了され、中国はその利用価値に気付く。日中戦争下には、蒋介石の妻・宋美齢がアメリカに贈り、毛沢東の共産党政権は「人民の宝」として北京動物園で公開。冷戦下のモスクワ、北朝鮮に贈られ、ロンドンでも大歓迎。日本では一九七一年、昭和天皇の笑顔で期待が高まり、翌年、いよいよランランとカンカンが上野動物園に到着した。戦争、革命、経済成長。パンダから見る激動の中国近現代史。

目次 : 第1章 パンダ、世界に発見される/ 第2章 パンダ、他国に贈られる/ 第3章 パンダ、冷戦に巻き込まれる/ 第4章 パンダ、日本にやってくる/ 第5章 パンダ、外貨を稼ぐ/ 第6章 パンダ、大国を代表する

【著者紹介】
家永真幸 : 1981年生まれ。2012年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻満期退学、15年修了。博士(学術)。東京医科歯科大学教養部第二外国語分野(中国語)を経て、18年より東京女子大学現代教養学部国際社会学科准教授。おもな著書に、『国宝の政治史―「中国」の故宮とパンダ』(東京大学出版会、2017年、第三九回発展途上国研究奨励賞、第一三回樫山純三賞学術書賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 榊原 香織

    とても興味深い。 1869年、フランス人神父により”発見”。  パンダカップルのレンタル料1年1億円。 戦中、外交で宋美齢がアメリカに送る。当時日本の新聞はレッサーパンダの写真を載せて揶揄(記者はパンダという動物を知らなかった)

  • nnpusnsn1945

    中国の国宝とされるパンダを使用した外交を解説している。欧米人の狩りの標的から保護対象へと変わり、日中戦争から政治の手段として利用されるようになった。政治の大局を大いに動かす訳では無いが、ソフトな外交手段としては今だ健在である。近年は北京冬季五輪のキャラクターで注目を集めた。日本人アナウンサーのキャラに対する愛情は本国にも伝わり、実際百度にも掲載されている。

  • たまきら

    読み友さんの感想を読んで。中国という国の外交力には、香港返還協定について高校生の時先生が説明してくれたときに「すげえ!」と思ったのですが、パンダという世界が魅了されている動物をフル活用した外交の歴史をまとめているこの本はさらに読みごたえがありました。単なる批判だけではなく、パンダを貸し出すシステムがパンダの保護や繁殖計画に有意義化という説明にはなるほど、と思いました。まあトップはわからないけれど現場は実直な人たちが努力されているんだろうなあ…。一読の価値がある本です。

  • 姉勤

    著者の苦衷が端々に垣間見える。羅列した現象が「何か」に紐付けされない様にと。チャイナがパンダを外交カードやイメージ戦略として利用していった解説。1930年代の戦前の西洋人のパンダの発見、動物愛護の機運と欧米へのパンダの持ち出しと、戦中のプロパガンダに利用され、戦後の欧米のパンダ人気も輸入された日本の背景も。それに気づいた中共が、現代までそれを濫用する事となった。その効果は絶大であったが、パッケージの中身が知れ渡ってきたのはオールドメディア以外は既知の通り。友好の架け橋には反論しないが、何を以ての友好か。

  • 山口透析鉄

    パンダが西洋人に発見されて動物園等で人気になって中国の外交で使われるようになっていく様子が簡潔に述べられています。これも市の図書館本で、以前メディアファクトリー社から出た本に補記して加筆しているようです。 密猟の横行から絶滅危惧種、ワシントン条約の対象となり、パンダ貸与によるビジネスと外交の手腕、なるほど半植民地化されていた中国大陸も時期に応じて巧みに利用はしています。 パンダの人気はグールド先生の分析通りでしょう。ドラえもんも等身が低い方が人気が出ていますし。 都知事の慎太郎が尖閣諸島で余計なこと↓↓↓

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