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インド洋海域世界の歴史 人の移動と交流のクロス・ロード ちくま学芸文庫

家島彦一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480510693
ISBN 10 : 4480510699
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

グローバル経済の起源は大航海時代にあると言われる。しかしそれよりはるか前、インド洋海域世界には二千年以上もの間、様々な民族、人種、宗教が交じり合う自由で自立した大経済圏が存在していた。季節風を利用した航海技術の確立により長距離交易が盛んに行われ、アフリカから地中海世界、西アジア、インド、東南アジア、中国にわたる広大な地域が一つに結ばれていたのだ。しかしレコンキスタ終結後、この経済網はヨーロッパ人に破壊され、奪われていく。イスラームの影響下で栄えた大経済圏・文化圏の全体像を、膨大な史料とフィールドワークをもとに描き出す、海域史研究の記念碑的名著。

目次 : 序 インド洋海域世界とは何か―木造帆船ダウを共有する文明/ 1 海域と文明(海域とイスラーム史の展開/ 海域ネットワークの成立/ 海域ネットワークの展開/ 海域ネットワークの変容/ 巡礼と人間移動のネットワーク)/ 2 インド洋海域世界が育てた船の文化と信仰(ダウとインド洋)

【著者紹介】
家島彦一 : 1939年、東京都生まれ。慶應義塾大学修士課程修了。文学博士。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授などを経て、同大学名誉教授。専門はイスラーム史、東西交渉史。『イブン・バットゥータと境域への旅』で第5回三笠宮オリエント学術賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • MUNEKAZ

    9世紀から13世紀にかけてのインド洋海域世界を描いた一冊。東南アジア、インド、中東、アフリカ東岸とインド洋を巡る諸地域を股に掛け、アクティブに活躍する商人たちの姿に驚かさせるとともに、陸路では遠い地域も海を介せばお隣さんという当たり前の事実気付かされる。他に面白かった点としては、アッバース朝の没落とファーティマ朝の隆盛というイスラム世界の変化に伴い、インド洋交易の重心がペルシャ湾岸から紅海沿岸に移っていたこと、東(アラビア半島)から西(南インド)への商品として「馬」が大きな比重を占めていたことがあった。

  • Mits

    今風に言うと、海のシルクロードってヤツかな。砂漠を渡るキャラバンだけで、いわゆるアラブ商人が成立したわけはないってのは考えれば当然だったし、大航海時代にポルトガル人がここに来るまでには、この辺はアラブ人が幅を利かせていたというのも、知ってはいたけど繋がってなかった。でも、地中海に比べると随分と広いし、難しい航海になるものをよくも行っていたものだ。

  • Go Extreme

    インド洋海域世界とは何か―木造帆船ダウを共有する文明 海域と文明:海域とイスラーム史の展開 海域ネットワークの成立 海域ネットワークの展開 海域ネットワークの変容 巡礼と人間移動のネットワーク インド洋海域世界が育てた船の文化と信仰:ダウとインド洋

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