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時刻表昭和史 完全版 中公文庫

宮脇俊三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122073821
ISBN 10 : 4122073820
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan

Content Description

昭和二〇年八月一五日正午という、予告された歴史的時刻を無視して、日本の汽車は時刻表通りに走っていたのである。昭和八年、ハチ公がいた渋谷駅、一六年、「不急不要」の旅が禁じられた中学生の夏、そして二〇年八月、駅で聞いた玉音放送―歴史の節目はいつも鉄道とともにあった。関連エッセイ、北杜夫との対談を増補した完全版。

目次 : 時刻表昭和史(山手線―昭和8年/ 特急「燕」「富士」「櫻」―昭和9年/ 急行5列車下関行―昭和10年/ 不定期231列車横浜港行―昭和12年/ 急行701列車新潟行―昭和12年 ほか)/ 増補(戦後篇)(上越線708列車―昭和20年9月/ 弘前駅、一ノ関駅―昭和20年秋/ 熱海にて―昭和21年/ 松江へ―昭和22年8月/ 東北本線103列車―昭和23年4月 )/ 巻末付録

【著者紹介】
宮脇俊三 : 1926年埼玉県生まれ。45年、東京帝国大学理学部地質学科に入学。51年、東京大学文学部西洋史学科卒業、中央公論社入社。『中央公論』『婦人公論』編集長などを歴任。78年、中央公論社を退職、『時刻表2万キロ』で作家デビュー。85年、『殺意の風景』で第十三回泉鏡花文学賞受賞。99年、第四十七回菊池寛賞受賞。2003年、死去。戒名は「鉄道院周遊俊妙居士」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さっと

    ダイヤ改正の季節になると読み返したくなる宮脇作品。著者の思い入れが深いわりに売れなかった本書もついに完全版。しかも発行元は著者の会社員時代の勤め先である中公社から。まだ忠犬ハチ公が存命だった渋谷駅から、丹那トンネル・関門トンネルの開通、玉音放送を聞いた今泉駅まで、個人的な鉄道の思い出とともに語られる昭和史。戦中、著者が父の鉱山視察についていった根室本線も先日、富良野〜新得間が廃止。私の祖父も戦後、山形から十勝に入植した際に乗っていた。二人がかつて乗った旧線の大カーブは狩勝峠中腹から今も見えて圧巻である。

  • skm

    個人的には今年読んだ本の中では最も面白かった。特に戦中・戦後の利用者からみた鉄道事情がつまびらかになっている事が興味深い。また戦中・戦後の相当混乱していたであろう次期でも、当時の国鉄は決められた時間通りに列車を運行することに相当努力していたと思われる事にも感心した。 あとがきで作者がもっと売れてほしかった本だったと言うことを書いているのも納得。

  • やまうち

    ⭐︎11

  • ほっちゃん

    戦中の旅行自粛云々の話が、コロナ禍における不要不急の外出自粛の風潮と重なる部分が大いにあり大変印象的。 巻末において、宮脇氏が時刻表昭和史について後日語っている記事が掲載されており、「書名と内容がズレていること(鉄道と直接は関係のない食糧難や空襲について書きすぎた)が本書が売れない原因のひとつ」と分析しているが、その部分を克明に記述しているからこそ、当時の鉄道事情が非常にリアリティをもって感ぜられるのであって、本人もそう自負しておられたことと思う。氏がこの本はもっと売れて欲しいと思う気持ちがよく分かる。

  • 慶多楼

    毎年読む。今年は文庫版、一日早く読み終える。ボーナストラックもありがたい。そして米坂線は不通のまま。

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