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ナビラとマララ「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女

宮田律

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062204842
ISBN 10 : 4062204843
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ナビラ・レフマンさんとマララ・ユースフザイさん。マララさんを襲ったのがイスラム過激派だったのに対し、ナビラさんに向けてミサイルを発射したのは、アメリカの無人機「ドローン」でした。マララさんはノーベル平和賞を受賞しましたが、ナビラさんの身に降りかかったことを知る人は、ほとんどいません。加害者の違いこそが、二人のその後の境遇を決定づけたのです。二人の少女の身の上に何が起きたのかを紹介しながら、アメリカとイスラムの関係の変遷や、パキスタンの部族地域の実態について、現代イスラム研究で知られる宮田律氏が解説します。

目次 : 第1章 ナビラさんの来日(日本に来られなくなった理由/ 新聞記者のインタビューを受けて ほか)/ 第2章 ナビラさんを巻き込んだ「対テロ戦争」(「アメリカ同時多発テロ」が起きるまで/ アフガニスタンだけでは終わらなかった ほか)/ 第3章 暴力に屈しないマララさんの活動(マララさんがねらわれた理由/ 女子教育をさまたげているもの ほか)/ 第4章 ナビラさんが暮らす「部族地域」(パキスタンと日本のつながり〜被災地への支援/ パキスタンと日本のつながり〜仏教と経済 ほか)/ 第5章 ナビラさんの入学・通学(学びたいナビラさんへの支援/ ナビラさんに会いにペシャワールへ ほか)

【著者紹介】
宮田律著 : 一般社団法人・現代イスラム研究センター理事長。1955年、山梨県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、UCLA大学院歴史学科修士課程修了。専門はイスラム地域研究、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • りの

    朝刊1面のコラムで取り上げられていた本。児童書。ナビラさんのことは、初めて知った。対テロ戦争に巻き込まれ大怪我をしたのは同じなのに、アメリカのドローンに撃たれたナビラさんは謝罪も補償も受けていない。同様の人が800人を超えるという。中東の歴史や、若者が過激組織に参加するも 噛み砕いて解説されている。教育の大切さと、当たり前に受けられる幸せを感じると共に、加害者であった歴史は忘れてはならない と思った。

  • ochatomo

    マララさんをタリバンが銃撃した同じ2012年10月、9歳のナビラさんは牛へ水やり中に米軍ドローンからのミサイルに襲われ大怪我をした 被害を説明しドローン攻撃を中止するよう求めたアメリカ下院議会の公聴会にはたった5人しか出席しなかった 『アメリカが続ける“対テロ戦争”の犠牲者という点で変わりはないのに、加害者が違うだけで、二人の少女に対する扱いは、こうまで違ってしまうのです』 著者は現代イスラム研究センターを主宰、2015年のシンポジウムに彼女と父親と弁護士を招聘、募金を設けて2016年入学支援 2017刊

  • 田中寛一

    現代イスラム研究センターの著者の本。マララさんは2014年ノーベル平和賞を最年少の17歳で受賞。女性の教育の必要性を主張していた15歳の時、パキスタン・タリバン運動(TTP)の人に銃撃。オバマ米大統領に招かれ、ユネスコと「マララ基金」の創設も。新聞記事でも見た。他方、ナビラさんもマララさんと同じパキスタンの地域で過ごし、同じ紛争のさなか負傷した。ただその相手が米軍のドローンのミサイル攻撃。イスラム圏の女性立場と教育、そして大切でも記事にされない仕組み。いい本に出会えた。

  • 天の川

    タリバンに襲われても屈せず、女子教育の重要性を訴え続けるマララさんには、欧米人が共感を寄せやすい。対テロ戦争で、米軍のドローンの誤爆によって祖母を失い、自らもケガを負ったナビラさんも同じ訴えをしているが、アメリカから顧みられることはない。自らは安全な場所にいて、ドローンで攻撃をすることは戦略として正しいのかもしれないが、誤爆しても、バーチャルな世界のように感じて、何の痛痒も抱かないのではないか?どこかの国の大統領のように、ムスリム=過激派がステレオタイプになっている今の空気感が恐ろしい。→

  • 定年(還暦)の雨巫女。

    《私-図書館》マララさんは、知っていたが、ナビラさんは、知らなかった。襲われた相手によって報道され方が違うのは、ショックでした。学問をする自由と穏やかな暮らしができる生活が早く実現してほしい。

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