ロボティクス入門

本書では、ロボティクスの全体像を把握しやすくするために、ロボットが遂行することのできる作業（タスク）を基本タスクに分解し、基本タスクを実現するために必要な最も基本的でかつ重要な考え方を分野を横断して詳しく記述するスタイルを採用した。基本タスクとしてマニピュレーション、移動、センシングの３種を取り上げるとともに、われわれ人間も日常的に行う身近な事例を対象として問題を提示し、その解法を示す形でロボティクスの基礎事項が自然に理解できるように記述することを心がけた。また、専門的な予備知識としては一般教育の力学や解析学、線形代数程度を前提とし、これらの知識で十分理解できるよう工夫した。

目次 : 人間とロボット/ マニュピレーション（位置の運動学/ 速度の運動学/ 静力学）/ 運動制御/ 移動/ センシング―画像処理の基礎

【著者紹介】
升谷保博 : １９８８年大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。専門分野はロボティクス。現在、大阪大学大学院基礎工学研究科講師、工学博士

西川敦 : １９９５年大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。専門分野はロボットビジョン。現在、大阪大学大学院基礎工学研究科助手、工学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）