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謎の七支刀 五世紀の東アジアと日本

Ichisada Miyazaki

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122018693
ISBN 10 : 4122018692
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1992
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    著者紹介と文庫版あとがきによると、なんと著者90歳のときに出た本。七支刀銘文の著者による解読には、実に説得力があると思ったのだが、学会からの反響は案外なかったらしい。しかし一字も残さずに、妥当と思われる解釈を初めて示すことができたのは、大きな功績であろうと思う。古代史自体は、一見突飛な発想でも通用することがあるだけに、どれだけ考古学と矛盾のない説が立てられるかなのだろう。

  • 月をみるもの

    明治に錆を落とす過程でだいぶ傷んでしまったらしい。わかんない字はそのままにしといてくれれば、あとでX線解析すれば読めたかも。。。年記としては、おもに「泰始四年」(268年)、「太和四年」(369年)、「泰始四年」(468年)という3つの説があって、宮崎さんは最後の468年だと主張している。モノや字体の分析からなにが言えてるのかも調べておきたい。 https://www.amazon.co.jp/dp/product/4639019564

  • hyena_no_papa

    奈良県天理市にある石上神宮に古来伝わる七支刀について、研究史も丹念に解説しながら著者独自の解釈を展開する。文章は読みやすいばかりでなく、まるで推理小説を思わせるようなキレの良さで先に進むに難を感じない。銘文に刻まれる年号の解釈は凡そ三通りに別れ、その中でも東晋の「太和四年」(369年)とする説が主流。しかし著者は敢えて劉宋の「泰始四年」(468年)説を唱え、深い銘文解釈に基づき江田船山、稲荷山の剣と並んで倭王武の「雄略三刀」と明快に述べる。その是非を言うに及ばないが、読んで啓発させるものがあるのは確か。

  • 韓信

    大和石上神宮に伝わる七支刀及び同類の稲荷山鉄刀、江田船山大刀の銘文解読を通じて、5世紀東アジアの国際情勢と刀剣の銘文の伝播を、謎解きのように綴る論考。門外漢なので宮崎御大の御説の妥当性は判らないが、相変わらず大胆な発想だ。銘文を一字一句ずつ解読するのではなく、漢文の定型に照らし合わせて文章として読み解くという手法は、墓誌銘の読解をしている研究者や学生には首肯できるだろう。鏡などの金属器の製造日に「五月甲午」とある場合は、具体的な日ではなく火気の盛んな時期を表す吉祥文であるという説は初めて知った。

  • かわかみ

    中国を中心とした東アジア史の泰斗であった著者が日本の石上神宮に伝世される七支刀の金文の解読を試みた書。何ぶん、古代から伝わる宝物で金文の一部が判読できないため、多くの学者がいろいろな解読を試みて来たが、部分的な解読に留まっており、著者のようにひととおり筋が通るような読み方を考えた人は居なかったようである。当方にその方面の素養がないので、なんとも評価できないのだが従来は考古学、国史学それぞれの立場で考察されてきた。著者の見解は一石を投じるものだったろうが、縦割りの学界には響かなかったのかも知れない。

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