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アジア史概説 中公文庫

宮崎市定

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122066038
ISBN 10 : 4122066034
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

東アジアの漢文明、西アジアのイスラム・ペルシア文明、インドのサンスクリット文明、そして日本文明等、異質の文明が交通という紐帯によって結びつき、相互に競い、かつ補いあいながら発展してきたアジアの遠大な歴史を解き明かし、人類全体に及ぶ「真の歴史」を発見する。

目次 : 第1章 アジア諸文化の成立とその推移/ 第2章 アジア諸民族の相互的交渉/ 第3章 アジア諸文化の交流とその展開/ 第4章 近世的ナショナリズムの潮流/ 第5章 近世文化の展開/ 第6章 最近世文化の東漸/ 第7章 アジア史上における日本/ 第8章 現代アジア史

【著者紹介】
宮崎市定 : 1901(明治34)年、長野県飯山市に生まれる。松本高校を経て、25(大正14)年、京都大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。六高教授、三高教授、京都大学文学部教授を歴任。65(昭和40)年、停年退官。京都大学名誉教授。文学博士。専門は中国の社会・経済・制度史。89(平成元)年、文化功労者。95年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Toska

    中国、インド、ペルシアなど錚々たる諸文明の上に「アジア史」が存在すると見立て、これを一冊の概説書にまとめるという暴虎馮河の企画。果たして大変なボリュームだが、著者の該博な知識と筆力(文章・構成)によりテンポよく読める。ナショナリズムを歴史の原動力としながらも、様々な文明間の交流・交通を重視し、単なる民族史の羅列には終わらない魅力がある。グローバルヒストリーの先駆けと言えるかもしれない。

  • hr

    まさに「概説」。流れを把握し、変化局面を受け取る上で、便利すぎた。時折、読み返していきたい。

  • ゆーいちろー

    最近ようやく通史が面白いと感じるようになってきた。本書もその一つで、記憶力のせいで読んだ端から知識としては忘れていってしまうのだが、読み物として大変面白く読めた。内容もさることながら、本書はその成立過程が面白い。戦時中文部省の要請によって「世界に冠絶し、大東亜全域を光被すべき皇国精神」を提示する歴史書たるべく始められた事業のようだが、「後世の物笑いのになるような歴史は書いてくれるな」という歴史学者の矜持と、それを文部省側に納得させるべく「新構想」をひねり出すあたり、今の目から見ると愉快なエピソードである。

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