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新装版 森の探偵 無人カメラがとらえた日本の自然

宮崎学

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750517124
ISBN 10 : 4750517127
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自然のサインを読み解き、カメラを仕掛け…森の中で撮影された“決定的瞬間”の数々。自然界の報道写真家・宮崎学による調査報告書。

目次 : 第1章 動物たちの痕跡(けもの道の見つけ方/ フクロウの棲む谷/ 動物たちの住宅事情)/ 第2章 生と死のエコロジー(自然界のサプリメント/ スカベンジャーたち/ 死の終わり)/ 第3章 文明の力、自然の力(被災地の動物たち/ 外来種と在来種)/ 第4章 人間の傍で(シナントロープたちの事件簿/ 人間の同伴者)/ 終章 森と動物と日本人

【著者紹介】
宮崎学 : 写真家。1949年長野県生まれ。精密機械会社勤務を経て、1972年、プロ写真家として独立。自然と人間をテーマに、社会的視点にたった「自然界の報道写真家」として活動中。1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞、1995年『死』で日本写真協会賞年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞受賞。2013年IZU PHOTO MUSEUMにて「宮崎学 自然の鉛筆」展を開催。2016年パリ・カルティエ現代美術財団に招かれ、グループ展に参加。著書多数

小原真史 : キュレーター、映像作家。1978年愛知県生まれ。IZU PHOTO MUSEUM研究員として「荒木経惟写真集展 アラーキー」、「戦争と平和―伝えたかった日本」展などを担当。監督作品もある。第10回重森弘淹写真評論賞、第24回「写真の会」賞、日本写真協会賞学芸賞を受賞。東京工芸大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アナクマ

    自動撮影のパイオニア/動物写真家である著者が、豊富な現場体験をもとに、日本の野生動物と人の関係を縦横に語る対話モノ。著作の中でも文字数が多め。聞き手である小原の見識もまた広く、うまく経験談を引き出していると思います。◉話題はいかにも四方山的・居酒屋的ですが、これほど複眼的かつ「俺はこう見る」な語りはめっぽう面白い。結句「無人カメラは、樹木の視点を借りている…人間や経済の物差しだけでなく自然の物差しを視野に入れた文化や生き方を構築していく必要がある」長いスパンの定点観測、これ、全人類に必要だと思うのです。

  • ばんだねいっぺい

    登山道に無人カメラを仕掛け野生動物の表情を撮影する中で見えてくる人と動物のあるべき姿。動物は人を見ているが、人は動物を見ていないということ。融雪材、登山小屋の床板、漆喰の壁、床下の硝石。そして、自然法則と加齢臭と弱者とヨーデル。

  • ロア

    終章の扉写真に目を瞠った。こんなに真っ直ぐで何メートルもある幹と、青々とした葉を茂らす杉の森を見るのは初めて。昔は電柱も杉の木で作られていたという話にも納得。無人カメラで撮影された、山奥や里山の自然の中で生活する動物たちの姿も当然初めて見るものばかりでしたが、中でも特に死んだ動物が自然に還っていく際には、思っていた以上に様々な生き物が関わっている事実に衝撃を受けました。人間は自然から奪うことしかせず、死んだ後も自然に何も還さない。そんな傲慢さに気が付きもせず、自分のことしか考えようとしない。

  • みーちん

    これまで40年以上のキャリアを持つ動物写真家の宮崎学さんが長野県を拠点に全国を駆け回り、無人カメラで撮りためてきた数々の「証拠写真」と培われた独自の視点。そこにキューレーターの小原正史さんが聞き手となって、現実の日本の自然の姿が展開されていく。二人の話は気楽に読めて話題も豊富なので純粋に読み物としても楽しいが、読んでいくうちに自分のイメージする野性動物や自然観がいかにズレたものであったか気付かされる。人によっては人生観や死生観が変わるかもしれない。そんな新たな視点や価値観が得られる本だと思う。

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